2022年5月

     5.31 堂林
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     接戦を制して連敗を4で止めた。先発の床田が8回12K無失点と快投を見せると、打線もそれに応え、8回に1点を奪って床田に交流戦初勝利をもたらした。

     投手成績
     5.31 投手

     打撃成績
     5.31 野手

     ハイライト
     レベルの高い投手戦となりましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =8回裏無死無走者:堂林vs宮西(+.143)
     打のハイライトは8回、先頭の堂林が二塁打で出塁した場面でした。
     代打の宇草を送ったところで相手投手が宮西に代わり、代打の代打として迎えたこの場面。
    1. 内角高めスライダー=ボール
    2. 内角低めストレート=ボール
    3. 真ん中低めストレート=ファール
    4. 内角真ん中ストレート=ボール
    5. 内角低めストレート=ファール
    6. 真ん中ストレート=ファール
     以上の配球でフルカウントとしてからの7球目でした。内角真ん中のストレートをしっかりと捉え、レフト線への二塁打としました。
     左のサイドスローである宮西に対しての代打の代打として、最高の仕事を果たしてくれました。5球目にはわずかに切れる特大のファールを放つなど、タイミングは合っていました。三振前のなんとやらという言葉が野球にはありますが、6球目も真後ろへのファールとすると、7球目には完璧に捉え、そのような迷信は通用しませんでした。
     中村奨も昇格し、スタメンの機会は減ってくるかもしれませんが、与えられた場所で結果を残し、再びレギュラーに返り咲いていきたいところです。

     =9回表無死1塁:栗林vs上川畑(-.168)
     投のハイライトは9回、上川畑の犠打が安打となり、ピンチを広げた場面でした。
     先頭の松本剛に安打を浴び、無死1塁で迎えたこの場面。
     初球の外角高めストレートを見送られ、1ボールとしてからの2球目でした。真ん中高めのストレートを一塁線へと転がされると、捕球しようとした會澤が転倒し、犠打安打となって無死1,2塁とされてしまいました。
     會澤のまさかの転倒に注目されがちですが、個人的には投げた直後の栗林の方が気になりました。一塁線とはいえ投手にも近いゴロだったにも関わらず、會澤に任せきったようにゆっくりと動き出していました。解説の山内さんも仰っていましたが、會澤からも遠い場所へのバントだったので、栗林が捕っていてもおかしくないゴロでした。會澤の下半身の状態があまり良くないことも考えれば、ここは栗林に捕りにいってもらいたいところでした。ただ、直後のバントでは三塁を封殺しており、栗林のフィールディングが素晴らしいことは間違いありません。それだけに、やはり會澤に任せきるのではなく、自分も捕りにいくという姿勢を見せなければなりませんでした。

     ヒーロー
     ヒーローインタビューに呼ばれたのは床田と菊池涼でしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     
    ※()内はWPAの値
     投:床田(.526)
     打:堂林(.143)

     
     というわけで投手はやはり床田、野手は決勝点の起点となった堂林となりました。

     まとめ
     打線は未だ活発とはいきませんが、とにかく連敗が止まったことが大きな収穫でしょう。悪い流れは断ち切ることができたので、今日から連勝街道へと突き進んでいきたいところです。
     また、會澤の状態が非常に気になります。ここのところは攻守にわたって精彩を欠いており、この日も犠打の処理の際の転倒、直後の二塁へのワンバウンド送球などらしくないプレーが続きました。出番を減らし、状態の回復を優先させることも考えてもよいのではないでしょうか。

     ※敬称略

     参照サイト
     

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     5.31 羽月
     画像は中国新聞デジタルより

     試合結果
     先発の野村は4回に味方のエラーで先制を許すも、6回を投げて1失点と試合を作った。打線は先制された直後の4回、満塁から羽月の3点適時二塁打、矢野の適時打で4点を奪って逆転する。さらに続く5回にも木下の適時二塁打で2点を追加し、6-1とリードを広げる。7回以降は中田ー中﨑ー大道のリレーで無失点に抑え、6-1で勝利した。

     投手成績
     5.31 投手

     野手成績
     5.31 野手

     本日の収穫
     野村、6回1失点自責0の好投
     登板した試合は全て2失点以下に抑える好投が続いている野村が、今日も6回1失点自責0と好投しました。
     いつも通りの多彩な球種をゾーンに散らして打たせて取るピッチングで、3回まではパーフェクトに抑えました。4回には連打とエラーで1点を失ったものの、6回まで危なげないピッチングを続けました。崩れかけている先発陣の救世主として、一軍に昇格する可能性が非常に高くなってきました。

     羽月、3点適時二塁打含むマルチ安打で3出塁
     外野手としての出場が増えていた羽月ですが、今日はセカンドでスタメン出場して結果を残しました。
     第2打席で内角低めのカットボールを捉えて右中間の頭を越える3点適時二塁打を放つと、第3打席では外角真ん中のスライダーをセンター前へと弾き返していきました。
     満塁という最大のチャンスで3週間ぶりとなる長打を放ち、チームを勝利に導きました。課題となっている打撃の中でも、一番身に付けていきたいものが長打力となっているだけに、今日の甘くないコースを捉えての長打は本人にとっても大きな自信となるでしょう。今日昇格したのは中村奨でしたが、守備走塁とのバランスを考えれば、羽月が今後昇格することも充分に考えられます。

     まとめ
     今週は親子ゲームの6連戦ということもあり、普段とは違うスタメンが続く可能性があります。今日は中村健がマルチ安打、宇草は無安打と明暗が分かれましたが、明日以降は両選手とも結果を残していきたいところです。

     
    ※敬称略

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     5.26 野間
     画像は中国新聞デジタルより

     先週のカープを振り返っていきます。

     一軍
     まずは一軍から振り返ります。

     試合結果
     5/24(火):C0-7M
    • 床田、7回3失点でゲームメイク
    • 野間、猛打賞
     WPA Leaders=野間(.044)

     

     5/25(水):C5-2M
    • 遠藤、7回途中2失点で今季3勝目
    • 菊池涼、猛打賞
    • マクブルーム、決勝2点適時二塁打
     WPA Leaders=マクブルーム(.266)

     

     5/26(木):C3-6M
    • 中継ぎ陣4投手無失点リレー
    • 野間、猛打賞1打点
     WPA Leaders=野間(.153)

     

     5/27(金):C0-7SB
    • 野間、4試合連続安打
     WPA Leaders=小園(-.001)

     

     5/28(土):C1-11SB
    • ターリー、1回無失点
    • マクブルーム、1安打1打点
     WPA Leaders=マクブルーム(.081)

     

     5/29(日):C0-8SB
    • 松本・ケムナ・ターリー、無失点
    • 野間、6試合連続安打
     WPA Leaders=西川(.056)

     

     1勝5敗で借金4となり、交流戦は最下位のスタートとなってしまいました。ここからの巻き返しに期待です。

     個人成績
     投手
     5.24~5.29 投手

     先発陣はほぼ総崩れとなってしまいました。
     そんな中でも床田と遠藤はQSを達成し、なんとか役目を果たしました。床田は負け投手にはなったものの、WHIPは1を切るなどピッチング自体は悪くありませんでした。今週の登板でも好投が期待されます。
     中継ぎ陣は勝ちパターンではない投手の登板が多くなりました。
     松本とターリーは6試合中4試合に登板し、イニングを消化してくれました。ターリーは防御率0.00と好投を見せました。徐々に首脳陣の信頼を回復させているのではないでしょうか。

     打撃
     5.24~5.29 野手

     打撃陣は元気のない1週間となりました。
     そんな中でも野間は全試合で安打を放ち、打率.423、OPS.962と1人気を吐きました。四球は選べていませんが、トップバッターとしてチームに勢いをつけるべく、積極的な打撃を心がけていることが推測されます。
     また、マクブルームは打率は2割と低調でしたが、BB/Kは1.00となっており、来日から一貫して四球が多くなっています。
     
     二軍
     次に二軍を振り返ります。

     試合結果
     5/24(火):C4-5xT
    • 野村、6回2失点と好投
    • 林、適時打含むマルチ安打
     

     5/25(水):C0-6T
    • アドゥワ、3回6K1失点と好投
    • 中村奨、二塁打含むマルチ安打
     

     5/26(木):C0-3T
    • 森、8回途中3失点の力投
    • 二俣、安打に好守連発
     

     5/27(金):C5-2SB
    • 田中法、3回無安打無失点
    • 持丸、二塁打含む猛打賞
     

     5/28(土):C5-4SB
    • 中田、1回2Kパーフェクト
    • 中村奨、マルチ長打2打点
     

     5/29(日):C1-5SB
    • 一岡1回2Kパーフェクト
    • 中村奨、先制適時二塁打
     

     2勝4敗で借金2とするも、首位はキープしました。今週からは一軍と同じく、地元での6連戦となります。

     個人成績
     投手
     5.24~5.29 投手

     先発陣では森が8回途中3失点と好投を見せました。
     最後に捕まってしまったものの、K-BB%は13.3と先発陣ではトップの数字を残しており、制球が安定していたことが分かります。次回は8回まで投げ抜いてリベンジを果たしたいところです。
     中継ぎ陣では一岡が3試合に登板してパーフェクトピッチングを見せました。
     39球と球数も少なく、3試合とも安定したピッチングを披露しました。着実に状態は良くなってきており、一軍昇格が期待されます。

     野手
     5.24~5.29 野手

     中村奨が大暴れした1週間となりました。
     HRこそないものの長打を量産しており、OPSはチームトップの.911となっています。三振も少なく、BB/Kは2.00とこちらもチームトップとなっています。今日の公示で外野手の大盛が抹消となっており、一軍再昇格の可能性もかなり高くなってきました。
     一方で不調が目立ったのが降格した末包です。全試合にスタメンで出場しましたが、三振が12と飛び抜けて多くなっており、壁にぶつかっているようです。ただ、単純に調子が悪いだけではなく、これから先のことを見据えて、アプローチを変えながら課題と向き合っているように見えます。これが吉と出るか凶と出るか、今後に注目です。

     まとめ
     一軍はかなりタフな1週間となりました。長いシーズンではこのような週ももちろんあるので、これを引きずらずに、地元での6連戦となる今週は巻き返したいところです。
     二軍では弱点の中継ぎ陣と長打力不足を解消してくれそうな2人がアピールしました。明日の公示が注目されます。

     
    データ参照
     

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     試合結果
     カープは初回、中村奨の適時二塁打で幸先良く1点を先制する。先発の玉村も毎回ランナーを背負いながらも4回まで無失点に抑え続けるが、5回にリチャードにグランドスラムを浴びて逆転を許してしまう。さらに6回にも行木が不運な安打で1点を失うと、打線も初回以降は沈黙し、1-5で敗戦となった。

     投手成績
     5.29 投手

     野手成績
     5.29 野手

     本日の収穫
     一岡、1回2Kパーフェクトリリーフ
     復活を期す一岡が、1回2Kで貫禄のパーフェクトリリーフを見せました。
     7回に3番手としてマウンドに上がると、先頭のリチャードと続く笹川をフォークで空振り三振とし、最後は海野をまたしてもフォークで三ゴロに打ち取り、17球で1回を無失点としました。
     これで一岡は3試合連続のパーフェクトリリーフとなり、一軍昇格に着実に近づいています。一軍の先発陣に明らかに疲れが見える今、6,7回を投げるリリーフが必要となっています。経験豊富な一岡こそ、その役割にふさわしいのではないかと感じます。今後の動向に注目です。

     中村奨、先制の適時二塁打を放つ
     ここのところ絶好調の中村奨が、昨日に引き続き結果を残しました。
     1死1塁で迎えた第1打席。外角高めのカットボールを弾き返し、左中間を破る先制の適時二塁打としました。
     多少詰まらされてはいましたが、それでも鋭いスイングで外野の間を破る長打としました。今日は安打はこの1本に終わったものの、残りの打席でも鋭い打球を放っており、明らかに内容は以前よりも良くなっています。
     ここのところは本当に内容が良く、打席に立つとここでも長打を打ってくれるのでないか、という雰囲気を毎回感じます。個人的には、プロ入り以降では今が一番期待できるバッティングをしているので、是非一軍で見てみたいところです。

     まとめ
     敗戦となってしまいましたが、行木は明らかに打ち取ったポテンヒットで失点、玉村もグランドスラム以外はそれなりのピッチングをしており、投手陣は全員結果を残したと言えるでしょう。打線は今日はあまり結果を残せませんでしたが、切り替えてまた来週以降アピールをしてもらいたいところです。

     
    ※敬称略

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     5.29 アンダーソン
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     今日も完敗となった。先発のアンダーソンは4回6失点で今季初黒星。打線は4安打で完封負けとなった。

     投手成績
     5.29 投手

     打撃成績
     5.29 野手

     ハイライト
     完敗でしたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =4回表1死1,3塁:マクブルームvs和田(-.076)
     打のハイライトは4回、マクブルームがチャンスで凡退となった場面でした。
     2本の安打などで1,3塁として迎えたこの場面。
     初球でした。真ん中やや内寄りのストレートを逆方向に弾き返すも、浅い右飛となりランナーを進めることはできませんでした。
     今日の和田は初球をストレートで入ることが多くその初球のストレートを狙って捉えていきましたが、「今日の和田のストレートは今までで一番良い」と解説の達川さんが言うほどだったので、押し込まれて浅いフライとなってしまいました。ここで点が入れば1点差になっており、試合の流れも分からなくなるという場面だったので、4番のマクブルームになんとか打破してもらいたいところでした。

     =3回裏2死無走者:アンダーソンvs牧原大(-.111)
     投のハイライトは3回、2死から牧原大にソロHRを浴びた場面でした。
     2回を無失点に抑え、3回も2死として迎えたこの場面。
     初球でした。ど真ん中に入ったチェンジアップを完璧に捉えられ、ライトスタンドへと運ばれてしまいました。
     今日はあまりチェンジアップを投げておらず、この場面までは2球しか投げていませんでした。そこで裏をかいて、恐らくストレート狙いであろう牧原大に対して初球のチェンジアップでストライクを取りにいったものと思われます。ただ、ど真ん中に投げてしまってはただの絶好球となってしまうので、完璧に捉えられてしまいました。
     今日のアンダーソンは前々回のスワローズ戦ほど調子が悪いようには見えませんでしたが、やはり佐々木朗希や山本由伸のような一級品のストレートを投げる投手が多いパリーグに対しては、セリーグのようにストレート中心では抑えられないといったところでしょう。次回登板ではカーブ・カットボール・チェンジアップも有効に使いながら組み立てていきたいところです。

     ヒーロー
     敗戦のためヒーローインタビューはありませんでしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     ※()内はWPAの値
     投:松本(.003)
     打:西川(.056)

     
     というわけで投手は5回を無失点に抑えた松本、野手は安打でチャンスを広げて盗塁も記録した西川となりました。

     まとめ
     チーム状態の悪さもあり、ホークスに3連敗となってしまいました。長いシーズンではこのように状態が悪くなることもあるので、この状態をどれだけ早く直していけるかが大事になってきます。来週からの地元6連戦で仕切り直しといきたいところです。

     ※敬称略

     参照サイト
     

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