画像は中国新聞デジタルより
試合戦評
投打に精彩を欠き、74敗目を喫して今季が終了した。投手では先発の森が5回無失点の好投。野手では石原がマルチ安打をマークした。
投手成績
打撃成績
ハイライト
完封負けを喫しましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!
※WPAについての詳細はこちら
※()内は増減したWPAの値
打=8回裏無死1塁:石原vs清水(-.139)
打のハイライトは8回、石原が併殺に倒れた場面でした。
先頭の矢野が四球で出塁して迎えたこの場面。
- 内角高めストレート=ボール
- 外角低めカーブ=ボール
- 内角低めストレート=ストライク
- 外角高めストレート=ストライク
以上の配球で2ボール2ストライクとしてからの5球目でした。真ん中低めのフォークを弾き返すも、6B-3の併殺となりました。
4球目まで手を出さず、最後にきた甘いフォークを弾き返しましたが、土田のファインプレーに阻まれました。普通であればセンター前へ抜けていくような打球であり、内容は決して悪くありませんでした。今日は今季初安打を含むマルチ安打をマークしており、猛打賞に匹敵する内容と言っても過言ではありません。しかし、この消化試合となった試合まで安打を放てなかったことも事実なので、この悔しさを忘れることなく、来季は正捕手を奪い取れるよう今後も秋季キャンプやフェニックスリーグでアピールしてもらいたいところです。
4球目まで手を出さず、最後にきた甘いフォークを弾き返しましたが、土田のファインプレーに阻まれました。普通であればセンター前へ抜けていくような打球であり、内容は決して悪くありませんでした。今日は今季初安打を含むマルチ安打をマークしており、猛打賞に匹敵する内容と言っても過言ではありません。しかし、この消化試合となった試合まで安打を放てなかったことも事実なので、この悔しさを忘れることなく、来季は正捕手を奪い取れるよう今後も秋季キャンプやフェニックスリーグでアピールしてもらいたいところです。
投=6回表1死2塁:森浦vsビシエド(-.163)
投のハイライトは6回、森浦が先制の適時二塁打を浴びた場面でした。
安打と犠打で1死2塁として迎えたこの場面。
初球の内角高めストレートが決まり、1ストライクとしてからの2球目でした。真ん中低めのチェンジアップを弾き返され、サードライン際を破る先制の適時二塁打とされました。
わずか5球で先制を許してしまいました。石原の要求は恐らく低めのボールゾーンへのチェンジアップでしたが、外しきることができず、ゾーンに入ったところを捉えられました。高い制球力とはストライクゾーンに投げ込むだけではなく、勝負どころでボールゾーンに誘い球を投げることでもあるので、来季へ向け、もっとボールゾーンで勝負できるようにならなければなりません。森浦には、それができるだけの力が間違いなく備わっています。
ヒーロー
敗戦のためヒーローインタビューはありませんでしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
※()内はWPAの値
投:森(.270)
打:矢野(.029)
というわけで投手は5回無失点の森、野手は8回に四球で出塁した矢野となりました。
まとめ
マツダスタジアムでの500勝は来季へ持ち越しとなり、佐々岡監督の最終戦を飾ることもできませんでした。大方の予想だった最下位は免れましたが、その最下位と1つしか順位が変わらない5位という悔しいシーズンとなりました。この結果は誰か1人の責任ではなく、戦力を整えることができなかったフロント、選手の能力を最大限活かしきれなかった首脳陣、そしてもちろんプレーしている選手と全ての人に責任があります。ただ、もちろんわざとこうなったわけではありません。コロナ禍で収入が激減したことで補強も例年通りにはいかず、鈴木誠也という大黒柱がいなくなった戦力ではどれだけ上手く采配ができても結果を残すことは難しいでしょう。選手もコロナを含めて体調が万全でない中堅・ベテランも多く、若手はまだまだ技術・経験ともに不足していました。今季の悔しい経験を活かし、来季は新たな監督の下でまずはAクラスを目指し、その先の目標も狙うことができれば狙ってもらいたいところです。
※敬称略
参照サイト
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