小園海斗

     小園海斗内野手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     7.22 小園
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は小園海斗内野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     小園 海斗(こぞの かいと) 内野手 22歳 178cm85kg 右投左打 2018ドラフト1位

     基本成績
     Standard

     寸評
     不動のレギュラーの座を掴んだ若きショートストップ。まだまだ攻守ともに粗さはあるが、センス抜群のそのプレーを見た者ならば、球界を代表する選手になることは誰もが分かるはずだ。来季以降も規定打席到達を最低ラインの目標とし、成長を続けてもらいたいところだ。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Value
     Pitch Value

     小園の球種別得点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     プラスとマイナスは半々となりました。シンカーが最も大きなプラスとなっており、食い込みながら沈んでくる球を得意としていたことが推測されます。一方で、チェンジアップとフォークはどちらも昨季に続いてマイナスとなっており、落ちる系の球種は苦手としているようです。

     Plate Discipline
     Plate Discipline

     小園の打撃内容に関する指標です。
     スイング率は、昨季よりは低下したものの未だに平均を大きく上回っています。昨季同様積極的に仕掛けていたようです。
     コンタクト率も、昨季よりは低下したものの未だに平均以上となっています。バットに当てる技術に長けていることが分かります。
     ゾーン率とファーストストライク率は、ともに平均以下となっています。
     空振り率は、昨季より上昇して平均以上となってしまっています。スイング数自体が多いため、コンタクト率が高くとも空振り率も高めとなってしまいます。

     Batted Ball
     GBFB 2021

     GBFB 2022

     ゴロの比率が高いグラウンドボールヒッターとなっています。パンチ力も魅力の選手ですが、ここまでのキャリアではGB/FBは毎年1.00以上となっています。将来的にはG坂本クラスの選手になれる可能性も秘めているので、来季からは長打を増やすためにフライも増やしていきたいところです。

     SMH 2021

     SMH 2022

     Hard%は昨季より高くなりましたが、Soft%も高くなってしまいました。どちらもまだ平均より悪い数字となってるので、打球の質の改善は今後も課題となっていきそうです。

     Advanced
     Advanced

     小園の打撃結果に関する指標です。
     K%が昨季より上昇したものの、BB%も上昇したためBB/Kは良化となりました。ただ、BB%が平均の7.2%と比べると未だに低いため、BB/Kも平均以下となっています。K%は平均以下を維持と三振は少なくできているため、安定して率を残すためにも四球をもっと増やしていきたいところです。
     その他の指標は、ほとんどが悪化となりました。22歳という年齢を考えれば全く悪い数字ではありませんが、不動のレギュラーとして考えれば少し物足りない数字となっています。来季は出塁率.350、OPS.750を最低限クリアしてもらいたいところです。
     走塁面では、SPDは平均以下となりましたが、UBRは昨季に続いてプラスとなりました。2019年もプラスとなっており、走塁意識の高さがうかがえます。

     Fielding
     Fielding

     小園の守備に関する指標です。
     今季はショートのみで1121イニングに出場しました。
     全ての指標が良化となっています。RngRのマイナスが大きいためUZRは未だにマイナスとなっていますが、DPRとErrRはプラスとなっており、確実性は増してきていることが分かります。併殺を完成させる際にも、菊池涼についていくことができているようです。後は守備範囲を広げ、UZRをプラスとすることが目標となってきそうです。

     Win Probability
     Win Probability

     小園の勝利への貢献度に関する指標です。
     全ての指標がマイナスとなりました。RE24とREWは良化しているものの、WPAとClutchは昨季よりさらに悪化しており、重要な場面ではあまり結果を残せていなかったことが推測されます。誰もが認めるレギュラーとなるためにも、チームを勝利へ導く勝負強さを身につけていきたいところです。

     Value
     Value

     小園のチームへの貢献度に関する指標です。
     オフェンスに関する指標は全て悪化となりましたが、Fieldingを良化させてディフェンスをプラスとしたことで、WARは良化となりました。ショートという重要なポジションで多くのイニングを消化したこともあり、今季はどちらかと言えば守備面で貢献していたと言えそうです。

     まとめ
     ある程度の打撃に加え、課題となっていた守備で大きな成長が見られたシーズンとなりました。年齢を考えればまだまだ伸びしろは多く残されているので、まずは来季、打撃では打率.280・10HR・OPS.750、守備ではUZRをプラスにすることを目標としてもらいたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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    15917
     画像はデイリースポーツより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は小園海斗内野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     小園 海斗(こぞの かいと) 内野手 21歳 178cm84kg 右投左打 2018ドラフト1位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     一軍:113試 449打数 134安 18二 6三 5本 35打点 17四死 4盗 57三振 打率.298 OPS.718 WAR1.3
     二軍:20試 79打数 23安 1二 2三 1本 4打点 3四死 4盗 7三振 打率.291 OPS.709 WAR1.1

     寸評
     昨季の悔しさを晴らすような活躍を見せ、ショートのスタメンに定着すると、規定打席にも到達し、3割に迫る打率を残しました。来季は開幕からショートを守り続け、不動のレギュラーを目指します。

     分析(用語集はこちら)
     打撃成績
     Pitch Type 一軍/二軍
     ①FA%=40.5/30.2
     ②FT%=6.2/0.4
     ③SL%=17.4/11.4
     ④CT%=6.8/4.3
     ⑤CB%=7.3/5.9
     ⑥CH%=8.5/1.6
     ⑦SF%=10.7/5.1
     ⑧SI%=2.5/3.1
     ⑨XX%=0.2/38.0

     今季の被投球の割合です。ストレートとスライダーに加えて、フォークが多くなっています。

     Pitch Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①wFA=-7.6/-2.4
     ②wFT=-5.4/0.0
     ③wSL=6.8/0.5
     ④wCT=2.3/-0.5
     ⑤wCB=-1.6/0.6
     ⑥wCH=-0.6/-0.2
     ⑦wSF=-2.4/0.8
     ⑧wSI=-0.8/-0.7
     ⑨wFA/C=-1.16/-3.16
     ⑩wFT/C=-5.43/0.86
     ⑪wSL/C=2.41/1.72
     ⑫wCT/C=2.14/-4.13
     ⑬wCB/C=-1.38/4.09
     ⑭wCH/C=-0.46/-5.85
     ⑮wSF/C=-1.37/6.35
     ⑯wSI/C=-2.08/-8.59

     多くの球種でマイナスとなってしまいました。割合が多い影響もありますが、ストレートのマイナスが一番大きくなっており、速球に弱いことが推測されます。また、割合が少ない2シームが2番目に大きなマイナスとなっており、非常に苦手としていることが分かります。他の選手よりも割合が多めになっているフォークもマイナスとなっており、苦手としていたために相手バッテリーに責められていたことも分かります。
     一方でスライダーとカットボールがともにプラスとなっており、外から入ってくる球種には対応できていたことが推測されます。スライダーは多くの投手が投じる最もポピュラーな変化球なので、この数字を今後も維持してもらいたいところです。

     Plate Discipline 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①O-Swing%=44.3/43.5
     ②Z-Swing%=77.3/81.8
     ③Swing%=59.0/59.5
     ④O-Contact%=71.7/75.0
     ⑤Z-Contact%=92.4/90.7
     ⑥Contact%=83.8/84.0
     ⑦Zone%=44.4/41.8
     ⑧F-Strike%=45.2/45.5
     ⑨SwStr%=9.6/9.5

     コンタクト率と空振り率は悪くなく、ルーキーイヤーと比べるとコンタクト率が11.7%、空振り率が7.9%改善されています。
     一方で規定到達者の中でワーストとなったのがボールゾーンスイング率です。ボールゾーンコンタクト率がある程度高いために致命的な弱点にはなっていないものの、やはりボールゾーンの球を振ってしまうことは相手投手を助けることにつながってしまうので、来年はこの数字をせめて30%台にはしておきたいところです。

     Batted Ball 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①GB/FB=1.44/1.58
     ②LD%=9.8/6.9
     ③GB%=53.1/56.9
     ④FB%=37.0/36.1
     ⑤IFFB%=11.6/7.7
     ⑥HR/FB=3.4/3.8
     ⑦IFH=20/5
     ⑧IFH%=9.5/12.2
     ⑨GBOut%=67.3/68.3
     ⑩OFOut%=71.2/73.9
     ⑪Pull%=32.2/23.9
     ⑫Cent%=42.9/54.9
     ⑬Oppo%=24.9/21.1
     ⑭Soft%=18.8/25.4
     ⑮Mid%=50.9/49.3
     ⑯Hard%=30.3/25.4

     ①が1を超えており、グラウンドボールヒッターとなっています。内野安打の数も規定到達者の中では5位でチームではトップと、俊足である小園内野手のタイプを考えれば、今年まではこのアプローチで間違っていなかったと言えるでしょう。ただ、シーズン終盤に本塁打を立て続けに放ったことからも、長打力がついてきていることは明らかなので、来年以降はもう少しフライボールを増やす意識を持ってみてもいいかもしれません
     打球方向は、センター方向が多くなっており、センター中心に打ち返す意識があったことが推測されます。
     打球の強さに関しては、Hard%が30.3%で規定到達者の中ではワースト4位となっていますが、Soft%が18.8%と20%を切っており、ある程度強い打球を放つケースが多かったことが分かります。

     Advanced 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①PA=481/84
     ②BB%=2.7/3.6
     ③K%=11.9/8.3
     ④BB/K=0.23/0.43
     ⑤AVG=.298/.291
     ⑥OBP=.320/.317
     ⑦SLG=.399/.392
     ⑧OPS=.718/.709
     ⑨ISO=.100/.101
     ⑩Spd=5.2/6.7
     ⑪BABIP=.330/.310
     ⑫UBR=3.0/1.3
     ⑬wSB=-0.7/0.0
     ⑭wRC=51.6/10.1
     ⑮wRAA=2.4/1.4
     ⑯wOBA=.324/.336
     ⑰wRC+=100/117

     やはり目立つのは四球率の低さです。リーグワーストの数字となっており、選球眼が非常に悪かったことが分かります。Plate Disciplineの項目でも触れたボールゾーンスイング率の高さが大きく影響していると言えるでしょう。
     ただ、三振率は12位の11.9%、打率はわずかに3割には届かなかったものの、.298とその他の打撃の指標では好成績を残しており、⑰も100で平均的な打者となっています。
     走塁でも⑩が平均以上の5.2、⑫も3.0でチームトップと俊足ぶりを見せつけました。

     守備成績
     Fielding(二軍) ※前年比良化悪化
     ①Inn=153
     ②DPR=0.4
     ③RngR=2.0
     ④ErrR=0.9
     ⑤UZR=3.2

     主にショートでの出場となりました。他にもセカンドとサードでも出場していますが、イニング数が少なかったため割愛させていただきます。
     ほとんどがマイナスだった前年と比べると大幅に改善されており、全てプラスとなっています。

     Fielding(一軍) ※プラスマイナス
     ①Inn=970
     ②DPR=-0.8
     ③RngR=-12.4
     ④ErrR=0.0
     ⑤UZR=-13.2

     前年はサードのみの出場となりましたが、今年はほぼショートでの出場となりました。二軍と同じくセカンドとサードを守りましたが割愛させていただきます。
     二軍とは打って変わってマイナスが多く、特に③が大きなマイナスとなっており、範囲が非常に狭かったことが推測されます。UZRもリーグワーストとなっており、来年以降は改善していかなければなりません。

     総合成績
     Win Probability 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①WPA=-0.39/0.16
     ②-WPA=-7.75/-1.32
     ③+WPA=7.36/1.48
     ④RE24=-9.81/0.24
     ⑤REW=-1.05/0.03
     ⑥pLI=0.96/0.94
     ⑦WPA/LI=-0.40/0.17
     ⑧Clutch=-0.14/-0.14

     WPAはマイナスとなってしまいました。プラスも多く積み上げましたが、マイナスがそれを上回る形となりました。カープの規定到達者の中では唯一のマイナスとなっており、悔しい結果となりました。

     Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①Batting=0.1/1.5
     ②Base Running=2.3/1.3
     ③Fielding=-13.2/3.5
     ④Positional=8.2/1.3
     ⑤Offense=2.5/2.8
     ⑥Defense=-5.1/4.9
     ⑦RAR=11.9/10.4
     ⑧WAR=1.3/1.1

     守備で大きなマイナスを記録しましたが、打撃と走塁の攻撃面でプラスの数字を残し、ショートというポジションも評価されてWARはプラスとなりました。来年は守備のマイナスを小さくして、さらなるWARの上積みを狙っていきたいところです。

     まとめ
     バットに当てる技術は高くなっており、これからが楽しみな選手となっています。さらにレベルアップをするためにはボールゾーンに手を出さないようにすることが最重要課題となるでしょう。守備も数字では大きなマイナスとなっているものの、華麗なファインプレーも多く見せるなど伸びしろが感じられます走塁技術も高いものがあり、将来的には野村謙二郎さんのようにトリプルスリーも狙えるショートになれるのではないでしょうか。来年以降の成長に注目です。

     データ参照
     

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