島内颯太郎

     島内颯太郎投手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     フェニックスリーグ 島内
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は島内颯太郎投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     島内 颯太郎(しまうち そうたろう) 投手 26歳 180cm80kg 右投右打 2018ドラフト2位

     基本成績
     一軍
     Standard 一軍

     二軍
     Standard 二軍

     寸評
     威力のあるストレートと落ちる変化球で打者を封じ込めるセットアッパー候補。昨季は51試合に登板するなど躍進を遂げたが、今季は22試合登板にとどまった。矢崎・栗林へとつなぐ7回の男が決まっていないだけに、上位進出を狙ううえで覚醒が欠かせない投手となっている。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type
     二軍
     Pitch Type 二軍 2021

     Pitch Type 二軍 2022

     一軍
     Pitch Type 一軍 2021

     Pitch Type 一軍 2022

     球種はストレート・チェンジアップ・フォーク・スライダーの4つとなっています。7割前後をストレートが占めており、直球中心の構成となっていることが分かります。変化球に関しては、今季は特にチェンジアップを活かそうと割合を増やしていたようです。
     平均球速は149.6km/hとなっています。昨季よりは低下したものの、150km/hに迫る数字を残しています。

     Pitch Value
     二軍
     Pitch Value 二軍

     一軍
     Pitch Value 一軍

     島内の球種別失点増減数です。ストレートとチェンジアップは100球当たりの換算を行っています。
     二軍ではストレートとチェンジアップでプラスを生み出しているものの、一軍では全てマイナスとなってしまっています。二軍では通用しても、一軍では通用しないレベルの球質になっているため、特に割合を増やしたチェンジアップは磨きをかけていきたいところです。

     Plate Discipline
     二軍
     Plate Discipline 二軍

     一軍
     Plate Discipline 一軍

     島内の投球内容に関する指標です。
     被スイング率は、昨季より低下して平均と同じ数字となっています。ボールゾーンの数字が6%近く低下しており、ボール球を振らせるケースが減少していたことが分かります。
     被コンタクト率は、平均以下だった昨季よりもさらに低下となっています。特にボールゾーンの数字が、平均よりも8%以上低くなっており、振らせることは昨季よりできていなかったものの、空振りを奪うことは昨季よりできていたことが分かります。
     ゾーン率とファーストストライク率は、ともに昨季より低下して平均以下となっています。二軍では高い数字を残せているため、制球力というよりはメンタルの部分に課題があることが推測されます。
     空振り率は、平均以上だった昨季よりわずかに上昇となっています。被コンタクト率の低さからも推測できたように、空振りは多めとなっています。

     Batted Ball
     二軍
     GBFB 二軍 2021

     GBFB 二軍 2022

     一軍
     GBFB 一軍 2021

     GBFB 一軍 2022

     フライの比率が高いフライボールピッチャーとなっています。打たせて取るというよりは三振を多く奪うタイプなので、引き続きこの数字を維持してもらいたいところです。

     二軍
     SMH 二軍 2021

     SMH 二軍 2022

     一軍
     SMH 一軍 2021

     SMH 一軍 2022

     Hard%・Soft%ともに平均よりも良い数字となっています。特にSoft%は30.9%と平均より10%近く高くなっており、打ち取った打球が多かったことが分かります。

     Advanced
     二軍
     Advanced 二軍

     一軍
     Advanced 一軍

     島内の投球結果に関する指標です。
     全ての指標が昨季より悪化となりました。特にBB%が2桁の12.1%となっており、ゾーン率が低下した影響が表れています。ある程度四球を与えるのは仕方ないとしても、1桁台にはとどめておきたいところです。四球の多さに加えて被打率も高いためWHIPも高く、LOB%が低いために失点も多くなっています。来季はこの項目のあらゆる数字を改善することが求められます。

     Win Probability/Value
     二軍
     Win Probability&Value 二軍

     一軍
     Win Probability&Value 一軍

     島内のチームへの貢献度に関する指標です。
     こちらもあらゆる数字が昨季より悪化となっています。WPA・RE24・REW・Clutchの全てがマイナスとなっており、重要な場面で本来の力を発揮できていなかったことが分かります。やはりメンタル面に課題があるようです。
     中継ぎとして19イニングに登板しました。当然、RARやWARは低い数字となっています。来季はイニングを増やし、WPAなどもプラスに転じさせて数字を伸ばしていきたいところです。

     まとめ
     被コンタクト率や打球管理の面で結果を残したシーズンとなりました。ただ、AdvancedやWin Probability/Valueの項目で全指標が悪化したことからも分かるように、昨季残した実績に対する期待を裏切ったシーズンでもありました。二軍で残せた高いゾーン率を一軍では残せない、重要な場面で普段の力を発揮できないといったことから、メンタル面に最大の課題があるものと思われます。オフシーズンといえば走り込みや動作解析によるフォームの見直しなどがよくあるトレーニングかもしれませんが、メンタルトレーナーに師事するのも、来季結果を残す1つの手となってきそうです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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     画像はデイリースポーツより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は島内颯太郎投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     島内 颯太郎(しまうち そうたろう) 投手 25歳 180cm78kg 右投右打 2018ドラフト2位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     一軍:51試 49回 0勝2敗15H0S 51奪三振 14四 0死 防御率3.12 WAR0.8
     二軍:12試 13回 0勝0敗0H2S 18奪三振 2四 1死 防御率3.46 WAR0.5

     寸評
     チーム3位の15ホールドを記録し、終盤にはセットアッパーに定着するなど飛躍のシーズンとなりました。来季は開幕からセットアッパーとしてブルペンを支え、シーズンを完走してくれるでしょう。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type 一軍/二軍 ※前年比上昇低下 
     ①FA%=68.9/41.4
     ②SL%=2.4/6.4
     ③CH%=16.9/6.8
     ④SF%=11.9/12.7
     ⑤XX%=-/32.7
     ⑥FAv=150.9/150.5
     ⑦SLv=138.4/133.7
     ⑧CHv=127.7/127.7
     ⑨SFv=134.1/134.2
     
     ストレート・スライダー・チェンジアップ・フォークの4球種で構成されています。前年は投じていなかったチェンジアップを投じるようになり、ストレートとの緩急を使って打ち取ろうとしていたことが推測されます。そのストレートは投球の7割近くを占めています。
     平均球速は前年と変わらず150.9km/hになっており、コルニエル投手に次いでチーム2位となっています。

     Pitch Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①wFA=5.2/1.6
     ②wSL=-3.7/-0.5
     ③wCH=-0.2/0.2
     ④wSF=1.4/-2.1
     ⑤wFA/C=0.95/1.79
     ⑥wSL/C=-19.44/-3.48
     ⑦wCH/C=-0.18/1.27
     ⑧wSF/C=1.44/-7.42
     
     ストレートとフォークがプラスになりました。特にストレートは投球割合が高いにもかかわらずプラスを記録しており、非常に有効に使えていたことが分かります。
     一方で有効に使えていたイメージがあったチェンジアップはわずかですがマイナスとなっており、制球が定まらないケースもあったことなどが推測されます

     Plate Discipline 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①O-Swing%=33.4/36.4
     ②Z-Swing%=77.5/85.9
     ③Swing%=53.9/60.1
     ④O-Contact%=60.1/42.9
     ⑤Z-Contact%=82.4/70.5
     ⑥Contact%=75.0/61.8
     ⑦Zone%=46.6/48.0
     ⑧F-Strike%=47.8/45.0
     ⑨SwStr%=13.5/23.0

     コンタクト率と空振り率は悪化しているものの高い水準を保っておりバットに当てさせないケースが多かったことが推測されます。また、⑦や⑧も高い数字となっており、制球に苦しむこともあまりなかったことが推測できます。

     Batted Ball 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①DER=.684/.606
     ②GB/FB=0.75/0.68
     ③LD%=11.7/0.0
     ④GB%=38.0/40.6
     ⑤FB%=50.4/59.4
     ⑥IFFB%=14.5/5.3
     ⑦HR/FB=5.8/0.0
     ⑧Strikes=373/71
     ⑨Balls=428/77
     ⑩Pitches=801/148
     ⑪Pull%=37.3/35.5
     ⑫Cent%=37.3/54.8
     ⑬Oppo%=25.4/9.7
     ⑭Soft%=29.9/28.1
     ⑮Mid%=30.7/50.0
     ⑯Hard%=39.4/21.9

     ②が1を割っており、タイプ通りのフライボールピッチャーとなっています。少し気になるのが③が2桁になっていることです。捉えられるケースが多いことが推測されます。
     被打球方向は、センターから引っ張り方向が多くなっています。
     被打球の強さに関しては、Hard%が40%に近い数字となっており、やはり捉えられて強い打球を打たれるケースが多かったことが推測されます。また、この数字は40イニング以上投げたカープの投手の中ではワースト1位となっています。ただ、Soft%も2番目に高い数字となっており、詰まらせるケースも多かったことが推測されます。

     Advanced 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①K%=24.9/33.3
     ②BB%=6.8/3.7
     ③K-BB%=18.0/29.6
     ④HR/9=0.73/0.00
     ⑤AVG=.234/.245
     ⑥WHIP=1.18/1.08
     ⑦LOB%=72.5/60.0
     ⑧RA-=94/104
     ⑨FIP-=79/39
     ⑩xFIP-=86/65
     ⑪RA=3.67/4.15
     ⑫FIP=3.08/1.56
     ⑬xFIP=3.37/2.58
     ⑭tRA=3.23/1.34

     奪三振率は空振り率の低下の影響もあってか悪化となっていますが、与四球率を10.1%低下させており、③が良化となっています。さらにWHIPも0.33低下となっており、与四球率の改善が投球内容に大きな影響を及ぼしていることが分かります。
     ⑧~⑩も全て100を下回っており、平均以上の数字を残していたことが分かります。また、⑭は栗林投手に次いでチーム2位となっており、失点阻止能力が優れていたことも分かります。

     Win Probability 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①WPA=-0.08/0.07
     ②-WPA=-2.21/-0.51
     ③+WPA=2.13/0.58
     ④RE24=2.91/0.16
     ⑤REW=0.31/0.02
     ⑥WPA/LI=-0.13/0.12
     ⑦Clutch=-0.47/0.48

     WPAはわずかにマイナスとなってしまいました。ただ、④は前年の-4.11から大幅に改善されており、前年と比べると救援投手としての役割を果たしてくれていたことがよく分かります。

     Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①SP IP=0/0
     ②RP IP=49/13
     ③RP RAR=7.1/5.1
     ④WAR=0.8/0.5

     救援として49イニングを投げました。③・④ともに悪化となっていますが、③は栗林投手に次いでチーム2位となっており、チームの中では栗林投手に次ぐリリーバーであったことが分かります。

     まとめ
     与四球率が改善されたことと、チェンジアップを投じるようになり、緩急をつけた投球ができるようになったことが好成績につながったと推測されます。シーズン途中から投球内容の質が上がったイメージもあるので、来季はその投球を開幕からしてもらい、「8回の男」として栗林投手に繋ぐ役目を果たしてほしいところです。

     データ参照
     

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