塹江敦哉

     塹江敦哉投手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     9.22 ファーム 塹江
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は塹江敦哉投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     塹江 敦哉(ほりえ あつや) 投手 25歳 178cm88kg 左投左打 2014ドラフト3位

     基本成績
     一軍
     Standard 一軍

     二軍
     Standard 二軍

     寸評
     MAX154km/hのストレートで打者を圧倒する貴重な左のリリーバー。今季はイニング数は減少したものの、数字は良化してWARもプラスに転じさせた。来季はイニング数を伸ばし、フル回転でブルペン陣を支えてもらいたいところだ。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type
     二軍
     Pitch Type 二軍 2021

     Pitch Type 二軍 2022

     一軍
     Pitch Type 一軍 2021

     Pitch Type 一軍 2022

     球種はストレート・スライダー・チェンジアップ・2シームの4つとなっています。昨季はカーブも投じていましたが、今季は一軍では投じていません。昨季より2シームの割合が減り、ストレートが50%を超える直球中心の構成となっています。左打者との対戦が多いため、外に逃げるスライダーを多く投じていることが推測されます。
     平均球速は147.2km/hと昨季より約1km/hの低下となりました。それでも、サウスポーとしては充分な数字と言えるでしょう。

     Pitch Value
     二軍
     Pitch Value 二軍

     一軍
     Pitch Value 一軍

     塹江の球種別失点増減数です。カーブとチェンジアップ以外は100球当たりの換算を行っています。
     割合の多いストレートとスライダーがプラスに転じるという理想的な数字となりました。一方で2シームはマイナスに転じており、効果的に使えないために割合を減らしていたことが推測されます。ただ、左打者の胸元をつくためにも、来季は2シームもプラスにしていきたいところです。

     Plate Discipline
     二軍
     Plate Discipline 二軍

     一軍
     Plate Discipline 一軍

     塹江の投球内容に関する指標です。
     被スイング率は、昨季より低下して平均以下となっています。特にゾーンの数字が大きく低下しており、相手があまり積極的に仕掛けてきていなかったことが推測されます。
     被コンタクト率は、昨季より10%以上上昇して平均以上となってしまいました。ストライク/ボールともに約10%上昇していますが、特にストライクゾーンは94.8%とかなりの確率でコンタクトされており、ゾーンで空振りを奪えなくなっていたことが分かります。
     ゾーン率とファーストストライク率は、昨季よりは上昇したものの未だに平均以下となっています。やはり制球力が課題のようです。
     空振り率は、昨季より大きく低下して平均以下となりました。被コンタクト率の上昇からも推測できたように、空振りはかなり少なくなっていたようです。

     Batted Ball
     二軍
     GBFB 二軍 2021

     GBFB 二軍 2022

     一軍
     GBFB 一軍 2021

     GBFB 一軍 2022

     ゴロの比率が高いグラウンドボールピッチャーとなっています。今季の二軍ではGB/FBが1.00を割っているものの、一軍ではキャリアを通して1.00以上をキープしており、一貫して打たせて取るピッチングを続けていることが推測されます。今季に関しては空振り率も低くなっているので、ゴロ率が高いのは良い傾向と言えるでしょう。

     二軍
     SMH 二軍 2021

     SMH 二軍 2022

     一軍
     SMH 一軍 2021

     SMH 一軍 2022

     昨季は一・二軍ともに極端な数字となっていましたが、今季はほぼ平均通りの数字となっています。この数字を最低限維持していきたいところです。

     Advanced
     二軍
     Advanced 二軍

     一軍
     Advanced 一軍

     塹江の投球結果に関する指標です。
     BB%は昨季より低下したものの未だに平均以上となっており、K%が低下したことでK-BB%は0%となってしまいました。ゴロ率が高いのでK%の低下はそこまで問題ではありませんが、BB%が高いとそれだけランナーを多く出してしまうということになるので、まずは2桁以下にしていきたいところです。
     その他の指標は、全て良化となりました。被打率が下がったことでWHIPも大きく低下させることに成功しており、tRAも1点下がりました。この数字を維持しつつ四球も減らせれば、セットアッパーの座を掴むことも充分可能になってくるでしょう。

     Win Probability/Value
     二軍
     Win Probability&Value 二軍

     一軍
     Win Probability&Value 一軍

     塹江のチームへの貢献度に関する指標です。
     WPAなどの指標は全てプラスに転じており、昨季よりは重要な場面で抑えられていたことが分かります。回の頭からいくよりも、ピンチの場面での火消しや左打者に対してのワンポイントが起用としては多くなってくるので、これらの数字を伸ばしやすい投手でもあります。しっかりと抑えて来季はさらに数字を伸ばしていきたいところです。
     中継ぎとして17.1イニングに登板しました。昨季より25イニング減少していますが、RARとWARは良化してプラスに転じており、昨季よりチームに貢献できていたと言えます。イニングを増やせば、さらにWARを伸ばしていくことができるでしょう。

     まとめ
     被打率やHR/9を低下させ、打たれないことに関して結果を残したシーズンとなりました。ただ、ゾーン率やBB%など、制球力に関してはまだまだ課題が残されている印象です。まずはストライク先行のピッチングを心掛け、四球を減らしてランナーを背負うケースを少なくしていきたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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    20211018-9
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は塹江敦哉投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     塹江 敦哉(ほりえ あつや) 投手 24歳 178cm92kg 左投左打 2014ドラフト3位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     一軍:51試 42.1回 5勝4敗17H0S 29奪三振 25四 1死 防御率4.25 WAR-0.1
     二軍:11試 10.1回 0勝3敗0H3S 8奪三振 4四 0死 防御率6.97 WAR-0.0

     寸評
     昨季は一軍完走を果たしましたが、今季は二軍降格も経験するなど、悔しいシーズンとなりました。昨年に続いて今年のドラフトでも即戦力投手が多く入ってきていますが、来季はプロの先輩としての意地を見せてほしいところです。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①FA%=47.0/50.3
     ②FT%=12.0/6.9
     ③SL%=33.3/35.8
     ④CB%=0.3/-
     ⑤CH%=7.4/6.9
     ⑥FAv=148.3/145.0
     ⑦FTv=147.1/144.4
     ⑧SLv=134.9/132.9
     ⑨CBv=122.0/-
     ⑩CHv=136.6/135.9
     
     ストレート・2シーム・スライダー・カーブ・チェンジアップの5球種で構成されています。軸となっているのはストレートとスライダーで、この2球種が8割を占めています。
     平均球速は前年とほぼ変わっていませんが、チェンジアップが2.9km/h低下しており、より緩急がつけれるようになっています。その緩急をつけるために必要なストレートは148.3km/hと、チームの日本人投手の中では森下投手に次いで5位となっています。

     Pitch Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①wFA=-6.5/0.9
     ②wFT=1.4/0.4
     ③wSL=-1.6/-3.2
     ④wCB=0.3/-
     ⑤wCH=0.1/-1.3
     ⑥wFA/C=-1.83/1.09
     ⑦wFT/C=1.52/3.98
     ⑧wSL/C=-0.62/-5.64
     ⑨wCB/C=15.60/-
     ⑩wCH/C=0.22/-11.85
     
     軸となっているストレートとスライダーがマイナスとなってしまいました。ただ、そこまでマイナスが大きくはないので、投球割合を減らした方がよいとまでは言えません。逆にプラスとなっているのが2シームです。左打者の内を突き、右打者の外に逃げる球種ですが、この球種は効果的に使うことができていたようです。また、投球割合は非常に少なかったカーブですが、有効に使うことはできていたようです。割合が少ないだけに、打者の頭にないことが多いのかもしれません。

     Plate Discipline 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①O-Swing%=29.1/29.8
     ②Z-Swing%=71.8/67.7
     ③Swing%=47.0/45.3
     ④O-Contact%=53.5/60.7
     ⑤Z-Contact%=83.3/88.6
     ⑥Contact%=72.6/77.8
     ⑦Zone%=42.0/40.9
     ⑧F-Strike%=36.3/43.2
     ⑨SwStr%=12.9/9.4

     コンタクト率と空振り率が前年よりも良化しており、バットに当てさせないケースが増えていたことが分かります。
     一方で、大きく悪化となったのがファーストストライク率です。前年より8%低下しており、40イニング以上投げた投手の中ではワースト1位の数字となっています。ボール先行のカウントを作り、不利な勝負をしていたケースが多かったことが推測されます。

     Batted Ball 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①DER=.643/.733
     ②GB/FB=1.57/1.42
     ③LD%=8.7/6.5
     ④GB%=55.8/54.8
     ⑤FB%=35.5/38.7
     ⑥IFFB%=6.1/16.7
     ⑦HR/FB=8.2/16.7
     ⑧Strikes=316/65
     ⑨Balls=437/94
     ⑩Pitches=753/159
     ⑪Pull%=35.4/40.6
     ⑫Cent%=37.5/50.0
     ⑬Oppo%=27.1/9.4
     ⑭Soft%=13.2/6.5
     ⑮Mid%=48.5/51.6
     ⑯Hard%=38.2/41.9

     ②が1を超えており、グラウンドボールピッチャーとなっています。この傾向はプロ入り以来一貫しています。
     被打球方向は、センターから引っ張り方向が多くなっています。鋭く引っ張られるケースが多かったことが推測されます。
     被打球の強さに関しては、Soft%が非常に低くなっており、やはり強い打球を打たれるケースが多かったことが分かります。

     Advanced 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①K%=14.4/18.2
     ②BB%=12.4/9.1
     ③K-BB%=2.0/9.1
     ④HR/9=0.85/1.74
     ⑤AVG=.291/.256
     ⑥WHIP=1.72/1.35
     ⑦LOB%=71.6/53.6
     ⑧RA-=136/175
     ⑨FIP-=122/137
     ⑩xFIP-=122/92
     ⑪RA=5.31/6.97
     ⑫FIP=4.80/5.47
     ⑬xFIP=4.80/3.67
     ⑭tRA=4.76/5.16

     コンタクト率と空振り率から考えると、奪三振率は低い数字となりました。その他も与四球率・被打率・WHIPなど高い数字が並んでおり、ランナーを背負うケースが多かったことが分かります。特に与四球率はかなり高い数字であり、ファーストストライク率の低さが影響していると推測されます。
     ⑧~⑩は全て100を上回っており、平均以下の投手となってしまっています。
      
     Win Probability 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①WPA=-1.36/-1.08
     ②-WPA=-5.44/-2.20
     ③+WPA=4.09/1.12
     ④RE24=-6.60/-3.17
     ⑤REW=-0.71/-0.34
     ⑥WPA/LI=-1.00/-0.51
     ⑦Clutch=-0.51/0.01

     全ての指標が悪化となっています。ホールド数は17とそれなりに多かったものの、チームの勝利につなげる活躍はそこまでできていなかったことが推測されます。

     Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①SP IP=0/0
     ②RP IP=42.1/10.1
     ③RP RAR=-1.3/-0.3
     ④WAR=-0.1/-0.0

     救援として42.1イニングを投げました。③・④ともにマイナスとなっており、控え投手以下の内容となっていたことが推測されます。中継ぎ投手は数字が伸びにくいとはいえ、実績を考えると物足りない数字であると言えます。

     まとめ
     ファーストストライク率の低さ、Soft%の低さなどが成績悪化の原因となりました。Soft%をいきなり上昇させることはなかなか難しいですが、ファーストストライク率の低さを改善することはそこまで難しくはないでしょう。ストライク先行の投球を心掛けて、与四球を減らすことをまずは目標とするべきでしょう

     データ参照
     

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