大道温貴

     大道温貴投手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

       読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

       カープとプロ野球のブログランキングにも参加しているのでこちらのクリックも併せてお願いします!

        
        広島東洋カープランキング

       
       プロ野球ランキング

     10.22 フェニックスリーグ 大道
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は大道温貴投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     大道 温貴(おおみち はるき) 投手 23歳 178cm79kg 右投右打 2020ドラフト3位

     基本成績
     二軍
     Standard 二軍

     一軍
     Standard 一軍

     寸評
     甘いマスクに似合わない、力のあるストレートで押し込む力投型のイケメン右腕。昨季は一軍で中継ぎをメインに活躍したが、今季は先発メインの起用となった。未勝利に終わった今季の悔しさを胸に、来季は開幕ローテ入りを狙う。

     分析(用語集はこちら)
     ※一軍の成績も掲載しますが、サンプルが多くないため二軍を中心に分析します
     Pitch Type
     一軍
     Pitch Type 一軍 2021

     Pitch Type 一軍 2022

     二軍
     Pitch Type 二軍 2021

     Pitch Type 二軍 2022

     球種はストレート・スライダー・チェンジアップ・カーブ・フォークの5つとなっています。昨季は投じていなかったチェンジアップを新たに投じています。ストレートは一軍・二軍ともに約5割となっており、イメージよりは少なくなっています。新球種のチェンジアップを15%の割合で投じていることも影響しているようです。
     平均球速は144km/h前後と、ある程度スピードは出ていたようです。来季は145km/hを目指してもらいたいところです。

     Pitch Value
     一軍
     Pitch Value 一軍

     二軍
     Pitch Value 二軍

     大道の球種別失点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     元々の防御率の高さもあり、マイナスの球種がほとんどとなっています。唯一プラスとなったのが2番目に割合の多いスライダーで、変化球の中では最も得意としていることが分かります。来季もスライダーのプラスを維持しつつ、まずはマイナスを小さくできているストレートをプラスに転じさせていきたいところです。

     Plate Discipline
     一軍
     Plate Discipline 一軍

     二軍 
     Plate Discipline 二軍

     大道の投球内容に関する指標です。
     被スイング率は、全体的に平均に近い数字となっています。ボールゾーン被スイング率が低下しているのは、フォークをほとんど投じなくなったことが影響しているものと考えられます。
     被コンタクト率も、全体的に平均に近い数字となっています。
     ゾーン率やファーストストライク率、空振り率なども平均に近い数字となっています。制球にはそこまで苦しんでおらず、空振りもある程度奪えていたことが分かります。

     Batted Ball
     一軍
     GBFB 一軍 2021

     GBFB 一軍 2022

     二軍
     GBFB 二軍 2021

     GBFB 二軍 2022

     分類するとすればフライボールピッチャーとなりますが、サンプルの多い昨季の一軍と今季の二軍でのGB/FBは0.95、0.99とどちらも1.00に非常に近い数字となっており、フライボールピッチャー寄りのタイプという表現が正しいかもしれません。気になるのはライナーの割合が昨季よりも多くなっている点です。安打になる確率が高い打球なので、なるべく減らしていきたいところです。

     一軍
     SMH 一軍 2021

     SMH 一軍 2022

     二軍
     SMH 二軍 2021

     SMH 二軍 2022

     Plate Disciplineの指標と同じく、こちらも平均に近い数字が並んでいます。Hard%は平均の32.7%よりも若干高い数字となっているので、来季は最低限平均を下回る数字にしてもらいたいところです。

     Advanced
     一軍
     Advanced 一軍

     二軍
     Advanced 二軍

     大道の投球結果に関する指標です。
     K%は昨季とほぼ変わらず、ある程度の数字を維持しています。来季は20%台まで伸ばしていきたいところです。
     被打率以降の指標も良化となっており、昨季よりは確実にピッチングが安定してきていることが分かります。ただ、それでも平均に近い数字が多いので、来季はさらに良くしていかなければ、一軍で活躍することはできないでしょう。

     まとめ
     負け星が多く先行しましたが、内容は昨季よりも良くなっていました。しかし、多くの指標でウエスタンリーグの平均程度の数字しか残せていないのも事実です。一軍のローテーションに定着するのならば、最低限平均の数字は上回らなければなりません。そのうえで自分の強みを活かし、どれかの指標で突き抜けた数字を残して一軍昇格を狙っていきたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

     読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

     カープとプロ野球のブログランキングにも参加しているのでこちらのクリックも併せてお願いします!

     
     広島東洋カープランキング

     
     プロ野球ランキング

    20211018-2
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は大道温貴投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     大道 温貴(おおみち はるき) 投手 22歳 180cm80kg 右投右打 2020ドラフト3位

     基本成績
     一軍:24試 53回 4勝4敗3H0S 35奪三振 25四 2死 防御率4.75 WAR0.5
     二軍:7試 13回 2勝1敗0H0S 11奪三振 5四 1死 防御率6.92 WAR-0.3

     寸評
     栗林投手・森浦投手とともに即戦力トリオとして1年目から一軍で先発と救援の2つの役割を任されました。初めはそれなりの成績を残していたものの、段々と打たれるケースも増え、8月末に二軍降格となり、そのままシーズンを終えることとなりました。しかし、フェニックスリーグでは好投を披露するなど来季は今季よりも良い成績を残してくれそうです。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type 一軍/二軍
     ①FA%=57.7/57.0
     ②SL%=14.8/22.0
     ③CB%=10.0/4.0
     ④SF%=17.4/17.0
     ⑤XX%=0.1/-
     ⑥FAv=143.9/145.6
     ⑦SLv=131.1/130.0
     ⑧CBv=120.6/122.5
     ⑨SFv=133.9/135.1
     
     ストレート・スライダー・カーブ・フォークとオーソドックスな4球種で構成されています。ストレートが57%とかなりの割合を占めており、直球主体のピッチングを意識していることが分かります。平均球速は143.9km/hとそこまで速くはなく、今季一軍で登板したカープの投手陣27人の中で15番目という数字になっています。

     Pitch Value 一軍/二軍 ※プラスマイナス
     ①wFA=-0.8/-6.3
     ②wSL=-6.5/-0.9
     ③wCB=-0.1/-0.3
     ④wSF=1.0/-0.4
     ⑤wFA/C=-0.15/-4.98
     ⑥wSL/C=-4.79/-1.74
     ⑦wCB/C=-0.06/-3.05
     ⑧wSF/C=0.65/-1.09
     
     防御率が高めなこともあり、フォーク以外の球種はマイナスとなっています。
     一軍ではスライダーが大きなマイナスとなっており、あまり有効に使うことはできていなかったことが分かります。
     一方で二軍では自慢のストレートが大きなマイナスとなっています。シーズン終盤に降格してそのまま二軍で今シーズンを終えることとなったわけですが、シーズン終盤はストレートの質が低下していたことが推測されます。ただ、1年目なので、シーズン終盤にばててしまうのは仕方ない部分もあります。大瀬良投手と自主トレを共にするということなので、走りこんでスタミナをつけることを自身の課題に設定しているかもしれません

     Plate Discipline 一軍/二軍
     ①O-Swing%=26.5/33.1
     ②Z-Swing%=61.1/72.0
     ③Swing%=42.1/49.3
     ④O-Contact%=64.7/65.1
     ⑤Z-Contact%=90.0/83.6
     ⑥Contact%=81.3/76.4
     ⑦Zone%=45.1/41.7
     ⑧F-Strike%=48.7/25.8
     ⑨SwStr%=7.9/11.7

     一軍ではコンタクト率は80%台、空振り率は1桁台とバットに当てられるケースが多いことが分かります。ただ、ゾーン率やファーストストライク率はそこまで悪くなく、ストライクゾーンの中で勝負する強気なピッチングが多かったことが推測されます。
     二軍ではコンタクト率と空振り率は一軍よりは改善されているものの、ゾーン率とファーストストライク率が悪化しており、制球が定まらない場面が多かったことが推測されます。特にファーストストライク率は25.8%と極端に低くなっており、不利なカウントから勝負をすることになるケースが多かったことが分かります。

     Batted Ball 一軍/二軍
     ①DER=.713/.675
     ②GB/FB=0.95/0.79
     ③LD%=6.7/2.3
     ④GB%=45.5/43.2
     ⑤FB%=47.9/54.5
     ⑥IFFB%=8.9/8.3
     ⑦HR/FB=5.1/16.7
     ⑧RS=26/10
     ⑨RS/9=4.42/6.92
     ⑩Strikes=411/93
     ⑪Balls=501/130
     ⑫Pitches=912/223
     ⑬Pull%=42.6/37.5
     ⑭Cent%=33.3/40.0
     ⑮Oppo%=24.1/22.5
     ⑯Soft%=27.6/33.3
     ⑰Mid%=37.4/33.3
     ⑱Hard%=35.0/33.3

     ②が1を割っており、フライボールピッチャーとなっています。大道投手のタイプを考えれば、この傾向が続く方が良いと言えます。
     被打球方向は、引っ張り方向が多く、鋭く打ち返されるケースが多かったと推測されます。
     被打球の強さに関しては、Hard%とSoft%がそれなりに高く、Mid%が低いというこれまであまり見れれなかったタイプになっています。厳しく詰まらせる球、甘くて痛打される球がはっきりしていた可能性があります

     Advanced 一軍/二軍
     ①K%=15.2/18.0
     ②BB%=10.9/8.2
     ③K-BB%=4.3/9.8
     ④HR/9=0.68/2.77
     ⑤AVG=.251/.291
     ⑥WHIP=1.42/1.62
     ⑦LOB%=.713/.675
     ⑧RA-=130/243
     ⑨FIP-=113/183
     ⑩xFIP-=127/115
     ⑪RA=5.09/9.69
     ⑫FIP=4.43/7.33
     ⑬xFIP=4.98/4.57
     ⑭tRA=4.32/6.82

     奪三振率は15.2%とフライボールピッチャーとしては物足りない数字となっています。また、与四球率が10.9%と高くストライクとボールがはっきりするケースが多かったことが推測されます。
     WHIPは1.42と極端に高いわけではなく、ランナーを背負いすぎてピッチングにならない、という状態になるケースはそこまでなかったようです。
     ⑧~⑩は全て100を上回っており、平均的な投手よりも劣ってしまっています
     ⑭は防御率とあまり差がなく、防御率がはっきりと実力を表していると言えます。


     Win Probability 一軍/二軍 ※プラスマイナス
     ①WPA=0.01/-1.30
     ②-WPA=-3.41/-2.35
     ③+WPA=3.43/1.05
     ④RE24=-6.41/-7.84
     ⑤REW=-0.69/-0.83
     ⑥WPA/LI=0.01/-1.13
     ⑦Clutch=0.58/-0.30

     多くの指標でマイナスとなっており、WPAも0.01とわずかなプラスに終わるなどあまりチームの勝利に貢献することはできませんでした。そんな中でも⑦は0.58とチームでも6位の数字となっており、ピンチになると普段よりも高いパフォーマンスを発揮していたと推測されます。

     Value 一軍/二軍 ※プラスマイナス
     ①SP IP=33.1/5
     ②RP IP=19.2/8
     ③SP RAR=1.9/-3.9
     ④RP RAR=2.5/1.1
     ⑤WAR=0.5/-0.3

     先発として33.1イニング、救援として19.2イニングを投げました。③~⑤がプラスとなっており、チームの中では平均よりも若干上の能力を発揮していたことが分かります。新人としては及第点であると言えるでしょう

     まとめ
     シーズン終盤に主戦場となった二軍成績が悪いことなどから、スタミナ不足が最後まで活躍できなかった理由だと考えられます。今オフにどれだけ走りこめるかで、来季の数字が変わってくるかもしれません。走ることによってスタミナがつくだけでなく、下半身が強化されて球速や球威、コントロールにも良い影響が表れるはずです。そうしていけば奪三振率や与四球率も改善され、先発ローテや勝ちパターンの一角に入っていけると思われます。

     データ参照
     

     読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

     カープとプロ野球のブログランキングにも参加しているのでこちらのクリックも併せてお願いします!
     
     広島東洋カープランキング
     
     プロ野球ランキング

    このページのトップヘ