画像は宮崎市観光協会特設サイトより
鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は中田廉投手の活躍を振り返ります。
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選手詳細
中田 廉(なかた れん) 投手 32歳 189cm96kg 右投右打 2008ドラフト2位
基本成績
寸評
2014年は66登板で2年連続Aクラスに、2017年は53登板で連覇に貢献した力投型の中継ぎ右腕。チームがピンチを背負った場面でリリーフし無失点に抑えることが多かったため、「火消しの廉」と呼ばれ親しまれた。しかし近年は成績が揮わず、今季は一軍登板なしに終わると、シーズン終了後に構想外を通達され、現役引退となった。
分析(用語集はこちら)
Pitch Type
球種はストレート・フォーク・スライダー・カーブ・2シームの5つとなっています。昨季よりフォークの割合が増えており、今季はストレートとフォークを軸としていたことが分かります。
平均球速は141.6km/hで昨季より2km/h程度低下しており、年齢による衰えがきていたことが推測されます。
Pitch Value
中田の球種別失点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
割合の多かったストレート・フォーク・スライダーといった球種は全てマイナスとなっており、苦しいピッチングを強いられていたことが推測されます。昨季はプラスとなっていたフォークとスライダーがマイナスに転じてしまったのは致命的と言えるでしょう。
Plate Discipline
中田の投球内容に関する指標です。
被スイング率は昨季より上昇しており、平均を少し上回る数字となっています。
被コンタクト率も昨季より上昇しています。特にボールゾーンの数字が高くなっており、ボールでも当てられることが多かったようです。フォークやスライダーのPitch Valueが低いのはこの数字が関係していることが推測されます。
ゾーン率は昨季より上昇しており、平均的な数字となっています。昨季は30%台と制球に苦しんでいたようですが、今季はその傾向は改善されたようです。
空振り率は昨季より2%低下となりました。やはり空振りは奪えなくなりつつあったことが分かります。
Batted Ball
フライの比率が高いフライボールピッチャーとなっています。昨季よりゴロの割合を増やすこともできていますが、ライナーの割合も2倍となっており、ヒット性の打球も多くなっていたことが推測されます。
昨季よりHard%が大きく上昇、Soft%が大きく低下と厳しい数字になりました。数字自体はそこまで悪くはないものの、年齢なども考慮すれば、この数字は構想外の要因の1つとなりえるでしょう。
Advanced
中田の投球結果に関する指標です。
K%が20%を切ったものの、BB%は昨季の半分近くまで低下しており、K-BB%も良化となりました。やはり制球面に関しては安定感があったようです。
tRAも良化となっているものの、被打率は3割近くまで上昇しており、厳しい数字となっています。Hard%の上昇やライナーの増加によって安打を許す場面が昨季より多くなっていたことが改めて分かります。
まとめ
育成からも投手が出てきていることもあり、構想外となってしまいました。年齢的にもこれからは中々成長を見込めないだけに、二軍でも目立つ数字を残せていなければ仕方ないと言わざるを得ません。ただ、中継ぎ一筋でチームの黄金期を支えたその功績は、いつまでも色褪せることはありません。第二の人生でも、火消しの廉として活躍したその強い気持ちを活かし、輝きを放ってくれることでしょう。
※敬称略
データ参照
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