高橋昂也

     高橋昂也投手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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    10.5 ファーム練習試合 高橋昂
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は高橋昂也投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     高橋 昂也(たかはし こうや) 投手 24歳 181cm91kg 左投左打 2016ドラフト2位

     基本成績
     standard

     寸評
     「高校BIG4」の一角として入団した期待の左腕。自己最多の5勝を挙げた昨季から一転、今季は怪我などもあり、一軍登板なしに終わった。同学年のスワローズのドラフト1位、寺島は構想外となり、現役を引退した。7年目となる来季は、進退を懸けて臨む1年となる。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type
     Pitch Type 2021

     Pitch Type 2022

     球種はストレート・カットボール・フォーク・カーブ・チェンジアップ・スライダーの6つとなっています。ストレートとカットボールが7割以上を占めており、この2球種を中心に組み立てていることが分かります。チェンジアップを今季から投じており、緩急をつけやすくしようとしていたことが推測されます。
     平均球速は全体的に上昇しており、ストレートは139.7と140km/hまであと一歩のところまできています。スピードが速ければいいというものでもありませんが、本格派の先発投手として140km/h台には乗せておきたいところです。

     Pitch Value
     Pitch Value

     高橋昂の球種別失点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     プラスとなっているのはストレートのみで、昨季はプラスだったカットボールは今季は-0.09とわずかにマイナスとなっています。決め球となる球種がなかったことが分かります。特にカットボールは、2020年から6.99→1.14→-0.09と下がり続けており、年々相手に対応されてきていることが分かります。なにか改良を加えるか、新たに武器となる球種を覚える必要がありそうです。

     Plate Discipline
     Plate Discipline 2021

     Plate Discipline 2022

     高橋昂の投球内容に関する指標です。
     被スイング率は全体的に低下しており、相手に見極められるケースが増えていたことが推測されます。
     一方で被コンタクト率は全体的に上昇しており、相手は少ないスイングで確実に当ててきていたことが分かります。
     ゾーン率は50%近かった昨季から46.9%まで低下しており、多少制球を乱す場面もあったことが推測されます。ただ、数字自体はそこまで悪いものではありません。ファーストストライク率も50.7%だった昨季から48.8%と若干の低下となっています。
     空振り率は7.7%と2桁を割っており、やはり低下していたことが分かります。ここまで低い数字になると、打たせて取るピッチングを心がけていなければ、成績は悪化してしまうでしょう。

     Batted Ball
     GBFB 2021

     GBFB 2022

     ゴロよりフライの比率の方が高いフライボールピッチャーとなっています。昨季と比べるとライナーの割合が多くなっており、ヒット性の打球が増えていたことが推測されます。また、ライナーが増えたことでゴロが35.1%とかなり少ない割合になっています。

     SMH 2021

     SMH 2022

     Hard%の割合が一番多くなっており、相手によく捉えられていたことが分かります。ただ、他の選手と比べるとMid%が低く、Soft%も30%になっているため、打ち取っている打球も多いことが分かります。来季は30%のSoft%を維持しつつ、Hard%を30%以下に抑えていきたいところです。

     Advanced
     Advanced 2021

     Advanced 2022

     高橋昂の投球結果に関する指標です。
     K%、BB%ともに悪化しており、K-BB%も悪化となっています。ただ、昨季がかなり良い数字だったこともあり、数字自体はそこまで悪いものではありません。
     被打率以降の指標は全て悪化となっています。特にtRAは2点台の防御率に対して4.40と高くなっており、実際のところの失点阻止能力は高くなかったことが分かります。ただ、高低を運に左右されやすいLOB%低くなっているので、来季はこの数字が収束し、他の数字も良化することが推測されます。

     まとめ
     防御率や勝ち星を見ると昨季より良化しているように見えた成績でしたが、中身を見ると実は悪化していることが分かりました。一軍に昇格できなかった理由は、怪我だけではなく防御率以外の数字から見える成績の悪化もありそうです。床田や玉村など、左の先発がローテに入っている現状を考えると、そろそろ安定して数字を残さなければ厳しい立場となってきています。高校BIG4の名に懸けて、来季は開幕先発ローテを勝ち取る気持ちでキャンプを迎えてもらいたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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    14820
     画像は日刊スポーツより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は高橋昂也投手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     高橋 昂也(たかはし こうや) 投手 23歳 181cm87kg 左投左打 2016ドラフト2位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     一軍:15試 73.1回 5勝7敗0H0S 54奪三振 24四 2死 防御率5.28 WAR1.1
     二軍:5試 22回 3勝0敗0H0S 18奪三振 3四 1死 防御率3.27 WAR0.7

     寸評
     トミージョン手術を経て一軍のマウンドに戻ってきたシーズンは、自己最多の5勝を記録するなど充実したものとなりました。来季は一年間ローテーションを守り切ることが目標となりそうです。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type 一軍/二軍 
     ①FA%=43.1/35.5
     ②SL%=0.2/2.9
     ③CT%=35.6/24.8
     ④CB%=6.6/4.3
     ⑤SF%=14.4/6.4
     ⑥XX%=0.2/26.1 
     ⑦FAv=141.5/139.4
     ⑧SLv=125.5/123.4
     ⑨CTv=135.3/131.1
     ⑩CBv=114.5/110.7
     ⑪SFv=131.0/127.5

     ※前年は一軍登板がなく、二軍登板も不明球が多かったため比較は割愛させていただきます。
     ストレート・スライダー・カットボール・カーブ・フォークの5球種で構成されている中、ストレートとカットボールが8割近くを占めており、この2球種が軸となっています。ストレートの平均球速は141.5と、手術前の2018年に一軍で記録した142.0に近い数字となっており、怪我の影響はもうないことを証明する形となっています。

     Pitch Value 一軍/二軍 ※プラスマイナス
     ①wFA=-6.7/0.9
     ②wSL=-0.2/0.1
     ③wCT=0.9/1.1
     ④wCB=-2.0/-1.2
     ⑤wSF=-0.8/-0.2
     ⑥wFA/C=-1.19/0.71
     ⑦wSL/C=-7.70/0.76
     ⑧wCT/C=0.18/1.14
     ⑨wCB/C=-2.37/-7.41
     ⑩wSF/C=-0.42/-1.02
     
     カットボール以外の数字は全てマイナスとなっています。ストレートは二軍ではプラスとなっているところを見ると、一軍では力不足・制球難などから通用しないケースが多いことが予測されます。一方でカットボールは一軍・二軍ともにプラスとなっており、最大の武器であることが分かります。

     Plate Discipline 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①O-Swing%=28.4/27.9
     ②Z-Swing%=65.8/75.2
     ③Swing%=46.6/51.3
     ④O-Contact%=67.0/66.7
     ⑤Z-Contact%=87.6/85.4
     ⑥Contact%=81.1/80.3
     ⑦Zone%=48.5/49.5
     ⑧F-Strike%=48.3/50.7
     ⑨SwStr%=8.8/10.1

     二軍では前年比で軒並み良化となっており、復活を印象付ける登板が続いていたことが分かります。一軍でも2018年と比べてもほとんどの指標で同程度の数字を残し、ボールスイング率は上昇するなど、手術前以上のパフォーマンスを披露してくれています。ただ、空振り率は8.8%と本格派投手にしては低い数字となっており、来年は10%台にすることが目標となりそうです。

     Batted Ball 一軍/二軍 ※前年比上昇低下
     ①DER=.658/.682
     ②GB/FB=0.73/0.81
     ③LD%=5.3/4.4
     ④GB%=39.9/42.6
     ⑤FB%=54.7/52.9
     ⑥IFFB%=10.5/25.0
     ⑦HR/FB=6.8/5.6
     ⑧RS=35/28
     ⑨RS/9=4.30/11.45
     ⑩Strikes=635/137
     ⑪Balls=673/140
     ⑫Pitches=1308/277
     ⑬Pull%=41.6/36.5
     ⑭Cent%=34.8/39.7
     ⑮Oppo%=23.6/23.8
     ⑯Soft%=31.0/30.9
     ⑰Mid%=36.8/36.8
     ⑱Hard%=32.2/32.4

     ②が1を割っており、タイプ通りのフライボールピッチャーとなっています。援護率は4.30とそれなりに援護はもらえていたようです。被打球方向は、引っ張り方向がキャリア初の40%台を記録しており、引っ張られるケースが多かったことが分かります。。被打球の強さに関しては、2018年と比べるとHard%が3.5%低下、Soft%が9.6%上昇と良化しており、詰まらせるケースが増えていたことが予測されます。

     Advanced 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①K%=16.6/20.0
     ②BB%=7.4/3.3
     ③K-BB%=9.2/16.7
     ④HR/9=1.10/0.82
     ⑤AVG=.289/.244
     ⑥WHIP=1.49/1.09
     ⑦LOB%=68.1/72.1
     ⑧RA-=138/92
     ⑨FIP-=113/93
     ⑩xFIP-=119/86
     ⑪RA=5.40/3.68
     ⑫FIP=4.43/3.72
     ⑬xFIP=4.66/3.45
     ⑭tRA=4.15/2.92

     三振率・四球率ともに2018年より良化しており、③も0.9から大幅な良化となっています。特に四球率が7.1%低下しており、制球力がかなり向上したことが予測されます。⑥も0.7の低下で1.49と、平均的な投手の数字に近づきました⑫~⑭の数字も防御率よりも低くなっており、防御率が表す数字以上に投球内容は良かったことが予測されます。

     Win Probability 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①WPA=-1.07/0.27
     ②-WPA=-6.54/-1.02
     ③+WPA=5.47/1.30
     ④RE24=-9.18/1.43
     ⑤REW=-0.99/0.15
     ⑥WPA/LI=-1.05/0.39
     ⑦Clutch=-0.78/0.43

     ここまでの分析から、この項目でも良化した数字が並ぶかと思われましたが、意外にも2018年と比べると③~⑤以外の指標は悪化となっています。とは言ってもわずかな差であり、特別悪い数字というわけではありません。しかし、防御率9点台で1勝に終わったシーズンよりも、5点台で5勝したシーズンの方がWPAが低いのは気になるところです。⑦も0.31から-0.78と1以上の悪化となっており、重要な局面で失点するケースが2018年よりも多かったことが予測されます。

     Value 一軍/二軍 ※前年比良化悪化
     ①SP IP=73.1/22
     ②RP IP=0/0
     ③SP RAR=10.3/7.0
     ④WAR=1.1/0.7

     先発として73.1イニングを投げ抜きました。2018年よりも投球回数が多かったため、当然指標も良化となっています。WARも1.1とプラスに転じており先発ローテーションに必要な存在であることを証明しています。

     まとめ
     あらゆる面で成績が良化し、手術を受けたとは思えないような素晴らしい投球を披露してくれました。課題としては、カットボール以外に有効な球種を増やすこと、空振り率の向上、重要な場面で踏ん張る投球を身につけること、などが挙げられます。この全てが実現できれば、2桁勝てる投手になれることは間違いありません。同級生の大道投手や、同じ先発左腕の床田投手・玉村投手などのライバルと切磋琢磨しながらのさらなる成長に期待です。

     データ参照
     

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