木下元秀

     木下元秀外野手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     10.25 フェニックスリーグ 木下
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は木下元秀外野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     木下 元秀(きのした もとひで) 外野手 21歳 183cm96kg 左投左打 2019育成ドラフト2位

     基本成績
     Standard

     寸評
     高いコンタクト能力とパンチ力が魅力の21歳。育成契約が切れる3年目も支配下昇格はならなかったものの、将来性を買われ再契約となった。秋季キャンプでは新井新監督に打撃と声で猛アピールし、存在感を示した。来季こそ支配下登録を勝ち取りたいところだ。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Value
     Pitch Value

     木下の球種別得点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     プラスはカットボールのみと、ほとんどの球種がマイナスになってしまっています。特にストレートと2シームが昨季に続いてマイナスとなっており、速球系を苦手としていることが推測されます。ストレートは被投球割合が多い球種でもあるので、まずはこの球種をプラスにしていかなければ、支配下昇格は難しくなってくるでしょう。

     Plate Discipline
     Plate Discipline

     木下の打撃内容に関する指標です。
     スイング率は、昨季に続いて50%超えと高い数字になっています。非常に積極的に仕掛けていっていることが分かります。ボールゾーンの数字も、未だに平均は上回っているものの昨季より低下しており、ストライク/ボールの見極めも徐々に出来てきているようです。
     コンタクト率は、昨季に続いて80%超えで平均よりも高くなっています。吉田正尚・西川龍馬といった敦賀気比高の先輩に負けない、高いコンタクト能力を有していることが分かります。
     ゾーン率とファーストストライク率は、昨季に続いて平均より低くなっています。
     空振り率は、昨季より低下して平均とほぼ同じ数字となっています。スイング率が高いため、コンタクト率が平均以上でも空振りの数も多くなっています。ここが、ボールの見極めができる吉田正や西川との違いになってきます。

     Batted Ball
     GBFB 2021

     GBFB 2022

     昨季はフライボールヒッターとなっていましたが、今季のGB/FBは1.00となっています。1年目もGB/FBは1.00を割っていたため、根本的にはフライボールヒッターであると思われます。今季は少しアプローチを変えていた可能性が考えられます。

     SMH 2021

     SMH 2022

     昨季よりは改善されたものの、未だにHard%とSoft%は平均より悪い数字となっています。ストレートのPitch Valueがマイナスだったことからも推測できたように、パワー不足であることが考えられます。今オフも休むことなくスイングし、来季は強くスイングできるようにしてもらいたいところです。

     Advanced
     Advanced

     木下の打撃結果に関する指標です。
     BB/Kは昨季より良化し、平均にかなり近い数字となっています。選球眼は改善されつつあるので、来季はさらにBB%を上げていきたいところです。
     その他の指標では、打率や出塁率は良化したものの、長打率やISOといった長打に関する指標は若干の悪化となりました。フライが若干少なくなった影響が表れているものと推測されます。
     走塁面では、SPDは平均以下、UBRもマイナスと数字を残すことはできませんでした。足でアピールする選手ではないようです。

     Fielding
     Fielding

     木下の守備に関する指標です。
     外野の3ポジションとファーストに就きました。
     主に就いたのはライトとファーストでした。ライトではARMで数字を伸ばすことができず、UZRはマイナスとなってしまいましたが、ファーストでは大きな成長を見せました。昨季はマイナスだったRngRとErrRどちらもプラスに転じており、守備範囲と捕球能力は改善されていたことが分かります。この調子で数字を伸ばしていってもらいたいところです。

     まとめ
     選球眼とファースト守備で成長を見せたシーズンとなりました。しかし、速球系への対応力の向上≒パワー不足の解消、送球能力の改善など課題も残しました。ファーストはマクブルーム・松山・堂林、外野は秋山・西川・野間・大盛・宇草・末包・中村健とどちらもライバルの多いポジションではありますが、それでも支配下に登録したいと球団に思わせるような活躍が来季は期待されます。

     ※敬称略

     データ参照
     

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    20211028C-S-4
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は木下元秀外野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     木下 元秀(きのした もとひで) 外野手 20歳 183cm91kg 左投左打 2019育成ドラフト2位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     二軍:89試 292打席 67安 15二 3三 2本 22打点 13四死 2盗 39三振 打率.241 OPS.612 WAR-0.8

     寸評
     育成選手ながら二軍で最多の出場機会を与えられており、首脳陣が大いに期待している選手であることが分かります。HRは減ったもののOPSは上昇しており、昨季見せた長打力がニセモノではないことが証明されました。来季は育成3年目ということもあり、どうしても支配下登録を勝ち取らなければなりません。飛躍に期待です。

     分析(用語集はこちら)
     打撃成績
     Pitch Type
     ①FA%=40.6
     ②FT%=3.0
     ③SL%=15.6
     ④CT%=2.6
     ⑤CB%=7.9
     ⑥CH%=3.6
     ⑦SF%=13.0
     ⑧SI%=1.1
     ⑨SP%=0.1
     ⑩XX%=12.4

     不明球が多くなっていますが、やはりストレートとスライダーが2トップとなっています。そのスライダーとほぼ変わらない割合でフォークも投じられており、落ちる球が苦手であることが予測されます。

     Pitch Value ※前年比良化悪化
     ⑪wFA/C=-3.69
     ⑫wFT/C=-4.29
     ⑬wSL/C=0.29
     ⑭wCT/C=-2.68
     ⑮wCB/C=-1.15
     ⑯wCH/C=2.99
     ⑰wSF/C=-1.62
     ⑱wSI/C=4.37
     ⑲wSP/C=15.76

     割合の多い球種では、ストレートとフォークがマイナスとなっています。特にストレートは大きなマイナスとなっており、スラッガータイプとしては珍しい傾向となっています。また、やはりフォークがマイナスとなっており、苦手の球種だったために被投球の割合が多くなっていたことが予測されます。一方でスライダーはわずかですがプラスとなっています。

     Plate Discipline ※前年比上昇低下
     ⑳O-Swing%=40.0
     ㉑Z-Swing%=79.4
     ㉒Swing%=56.2
     ㉓O-Contact%=67.5
     ㉔Z-Contact%=90.1
     ㉕Contact%=80.6
     ㉖Zone%=41.1
     ㉗F-Strike%=38.4
     ㉘SwStr%=10.9

     スイング率が56.2%と250打席以上の選手の中で2番目に高く、非常に積極的な打撃スタイルとなっています。その中でコンタクト率と空振り率は前年より改善されており、確実性が増していることが分かります。また、ファーストストライク率が38.4%とこれも2番目に低い数字となっており、相手が初球の入りを警戒することが多かったことが予測されます

     Batted Ball ※前年比上昇低下
     ㉙GB/FB=0.92
     ㉚LD%=5.4
     ㉛GB%=45.4
     ㉜FB%=49.2
     ㉝IFFB%=13.6
     ㉞HR/FB=1.7
     ㉟Pull%=31.6
     ㊱Cent%=41.3
     ㊲Oppo%=27.1
     ㊳Soft%=27.5
     ㊴Mid%=44.2
     ㊵Hard%=28.3

     ㉙が1を割っており、フライボールヒッターとなっています。打球方向は、前年までは逆方向が17.1と極端に低く、プルヒッターとなっていましたが、今年はセンターから逆方向への数字が上昇しており、比較的まんべんなく打ち分けています。打球の強さに関しては、前年よりもSoft%が低下してHard%が上昇しており、鋭い打球を飛ばすケースが増えていたことが分かります。

     Advanced ※前年比良化悪化
     ㊶BB%=3.4
     ㊷K%=13.4
     ㊸BB/K=0.26
     ㊹AVG=.241
     ㊺OBP=.274
     ㊻SLG=.338
     ㊼OPS=.612
     ㊽ISO=.097
     ㊾Spd=4.4
     ㊿BABIP=.273
     51 UBR=0.3

     四球率が低下してしまっていますが、同時に三振率も低下しており、㊸は前年よりわずかに良化となっています。特に三振率は前年は20.4%と非常に高くなっていましたが、今年は7%低下させることに成功しており、Plate Disciplineで述べたコンタクト率と空振り率の改善が結果に結びついています。前年より確実性が増したことによって、軒並み指標は良化となっており、打率とOPSは6分以上、出塁率は5分上昇しています。ただ、HRが減少したこともあってか、ISOは5分近くの低下となっています。来年は、この数字を前年に記録した.143を超える.150以上にすることが求められるでしょう走塁面に関しても、指標は良化となっており、最低限の走塁能力があることを証明しています。

     守備成績
     Fielding 1B/LF/RF ※前年比良化悪化
     ①Inn=239.1/32/377.2
     ②ARM=-/-0.7/-0.4
     ③DPR=-0.1/-/-
     ④RngR=-3.1/-1.3/0.7
     ⑤ErrR=-1.2/0.0/-0.3
     ⑥UZR=-4.4/-1.9/0.0

     主にライトとファーストを守りました。守備能力は高いとは言えず、特にファーストは全てマイナスとなっています。あくまでファーストも守れる程度のものであり、基本はライトでの起用となりそうです。

     まとめ
     昨年よりもHRが減ってしまい、インパクトのある成績ではなくなりましたが、確実性が増したことによって全体的な成績は良化となりました。いくら一発が打てる選手でも、あまりに打率が低いと一軍で使われることはないので、この成長の仕方は間違っていないのではないかと思います。支配下登録を勝ち取るには、今年の確実性を維持したまま、HRを増やしていくことが必要になるかと思います。来季の爆発と支配下登録に期待がかかります。

     データ参照
     

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