矢野雅哉

     矢野雅哉内野手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     矢野
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は矢野雅哉内野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     矢野 雅哉(やの まさや) 内野手 24歳 171cm70kg 右投左打 2020ドラフト6位

     基本成績
     一軍
     Standard 一軍

     二軍
     Standard 二軍

     寸評
     遠投130mとも伝えられる鬼肩を武器に、守備で大いにチームに貢献した若きムードメーカー。今季は守備だけではなく、プロ初を含む2本のHRを放って打撃でもアピールした。来季は攻守両面でさらにレベルアップし、小園からレギュラーを奪うシーズンにしたいところだ。

     分析(用語集はこちら)
     ※昨季一軍成績はサンプル不足のため割愛
     Pitch Value
     二軍
     Pitch Value 二軍

     一軍
     Pitch Value 一軍

     矢野の球種別得点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     プラスはカットボールとフォークのみとなりました。一・二軍で共通しているのがストレート・スライダー・シンカーがマイナスとなっている点です。特にストレートは被投球割合も高いので、サンプルとしては適切となっており、苦手としている可能性が高いです。変化球への対応も重要ですが、まずはストレートをしっかりと打ち返せるようにならなければなりません。

     Plate Discipline
     二軍
     Plate Discipline 二軍

     一軍
     Plate Discipline 一軍

     矢野の打撃内容に関する指標です。
     スイング率は、平均以下となっています。しかし、ボールゾーンが平均以上となっており、ボール球を振らされるケースが多かったことが推測されます。
     コンタクト率は、平均以上となっています。特にゾーンが94%と非常に高くなっており、ストライク投球に対しては確実にコンタクトすることができていたようです。
     ゾーン率は平均以下、ファーストストライク率は平均以上となっています。
     空振り率は、1桁台となっています。コンタクト率の高さからも推測できたように、空振りは少なめとなっています。

     Batted Ball
     二軍
     GBFB 二軍 2021

     GBFB 二軍 2022

     一軍
     GBFB 一軍

     ゴロの比率が高いグラウンドボールバッターとなっています。特に今季の一軍でのGB/FBは4.50と50打席以上の選手の中で最も高い数字となっています。俊足巧打というイメージ通りではありますが、2HRを放つパンチ力も持ち合わせているため、フライを増やすアプローチをしてもいいかもしれません。

     二軍
     SMH 二軍 2021

     SMH 二軍 2022

     一軍
     SMH 一軍

     Hard%・Soft%ともに平均より低い数字となりました。Mid%が非常に高くなっており、弱い打球になるような打ち取られ方はしていないものの、パワー不足のために芯で捉えても強い打球にならないケースが多いことが推測されます。

     Advanced
     二軍
     Advanced 二軍

     一軍
     Advanced 一軍

     矢野の打撃結果に関する指標です。
     BB%は平均以上となったものの、K%も平均以上となり、BB/Kは平均以下の数字となってしまいました。コンタクト率や空振り率などの数字は悪くないため、もっと積極的に仕掛けて三振を減らしていきたいところです。
     その他の指標は、平均以下の数字が並んでいます。2HRでアピールしたとはいえ、打率は1割台、ISOは0割台、wRC+は59まだまだ小園には遠く及ばない打撃成績となってしまっています。打力向上が最大の課題となることは間違いないでしょう。
     走塁面では、SPDは平均以下となったものの、UBRはプラスとなりました。三塁打と盗塁がないためSPDは低くなりましたが、高い走塁意識は持ち合わせていたようです。

     Fielding
     二軍
     Fielding 二軍

     一軍
     Fielding 一軍

     矢野の守備に関する指標です。
     セカンド・サード・ショートに加え、二軍ではライト、一軍ではセンターに就きました。
     なんといってもショートの守備が矢野の最大の武器です。100イニングに届いていないにもかかわらずUZRは5.1でリーグ3位となっており、UZR1000とUZR1200では両リーグトップとなっています。DPRは0.5、RngRは3.7、ErrRは0.9併殺完成・守備範囲・失策抑止と全ての面で優秀な数字を残しており、守備面では完全に小園を上回っています。小園に少し劣る程度の攻撃力を手に入れれば、レギュラーを奪うことも充分可能になってきます。

     Win Probability
     ※二軍成績は割愛
     Win Probability

     矢野の勝利への貢献度に関する指標です。
     全てマイナスとなりました。そもそもの基本成績もあまり良くありませんが、重要な場面で特別力を発揮していたというようなこともないようです。

     Value
     ※二軍成績は割愛
     Value

     矢野のチームへの貢献度に関する指標です。
     Base Runnningはプラスとなったものの、Battingのマイナスが大きくオフェンスはマイナスとなりました。ただ、Fieldingが大きくプラスとなったことでディフェンスも大きくプラスとなり、WARもプラスとなりました。打撃がマイナスとなっても、それを取り返すほど守備で貢献していたということが分かります。

     まとめ
     コンタクト能力と守備面で結果を残したシーズンとなりました。守備能力の高さは申し分ないので、後は打撃面で成長を見せるのみでしょう。高いコンタクト能力とパンチ力を持ち合わせているので、積極的に仕掛けてスイング率を上げ、三振を減らして出塁率を上げていきたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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    2021pl1014e-c3
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は矢野雅哉内野手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     矢野 雅哉(やの まさや) 内野手 23歳 171cm70kg 右投左打 2020ドラフト6位

     基本成績
     二軍:69試 237打席 41安 3二 3三 1本 16打点 30四死 9盗 50三振 打率.208 OPS.579 WAR0.9
     一軍:13試 6打席 0安 0二 0三 0本 0打点 0四死 0盗 3三振 打率.000 OPS.000 WAR-0.3

     寸評
     オープン戦では一軍に帯同し、自慢の守備を見せつけるシーンもありましたが、シーズンに入ると一軍出場はほとんどなく、二軍が主戦場となりました。守備能力はある程度高いものがありますが、長打力が乏しく、一軍での出番はもらいにくいのが現状です。来季は走攻守全てにおいてレベルアップが求められます。

     分析(用語集はこちら)
     打撃成績
     Pitch Type 二軍/一軍
     ①FA%=50.2/36.4
     ②FT%=2.1/13.6
     ③SL%=15.1/13.6
     ④CT%=3.6/4.5
     ⑤CB%=6.0/-
     ⑥CH%=2.3/9.1
     ⑦SF%=7.1/22.7
     ⑧SI%=1.0/-
     ⑨XX%=12.7/-

     ストレートとスライダーが6割以上を占めています。特に、ストレートの割合が5割を超えており、直球主体で攻められるケースが多かったことが分かります。

     Pitch Value 二軍/一軍 プラスマイナス
     ⑩wFA/C=-1.51/-3.39
     ⑪wFT/C=-2.97/-3.68
     ⑫wSL/C=-2.63/1.58
     ⑬wCT/C=2.38/-21.92
     ⑭wCB/C=0.68/-
     ⑮wCH/C=0.90/-7.23
     ⑯wSF/C=0.15/-4.73
     ⑰wSI/C=-4.25/-

     一軍は参考程度として、二軍の数字を見ていきます。5割以上の被投球となっていたストレートはマイナスとなっており、苦手としていたために被投球の割合も増えていたことが予測されます。また、その次に割合の多かったスライダーでもマイナスを記録しており、プラスとなっているのはどれも割合が少ないものとなっています。

     Plate Discipline 二軍/一軍
     ⑱O-Swing%=26.6/30.0
     ⑲Z-Swing%=67.8/83.3
     ⑳Swing%=44.1/59.1
     ㉑O-Contact%=74.1/0.0
     ㉒Z-Contact%=86.6/60.0
     ㉓Contact%=82.2/46.2
     ㉔Zone%=42.4/54.5
     ㉕F-Strike%=44.3/50.0
     ㉖SwStr%=7.8/31.8

     スイング率は44.1%と慎重な打撃スタイルとなっています。そのスタイルにおいてコンタクト率は82.2%、空振り率は7.8%とそれなりの数字を残しており、俊足巧打の選手に求められるバットに当ててインプレーを発生させる、ということはある程度できていると予測されます。

     Batted Ball 二軍/一軍
     ㉗GB/FB=2.26/-
     ㉘LD%=6.0/0.0
     ㉙GB%=65.1/100.0
     ㉚FB%=28.9/0.0
     ㉛IFFB%=27.9/-
     ㉜IFH=12/0
     ㉝IFH%=12.4/-
     ㉞BUH=1/0
     ㉟BUH%=9.1/-
     ㊱Pull%=36.0/33.3
     ㊲Cent%=40.0/66.7
     ㊳Oppo%=24.0/0.0
     ㊴Soft%=20.5/0.0
     ㊵Mid%=60.3/100.0
     ㊶Hard%=19.2/0.0

     ㉗が2.26と非常に高くなっており、極端なグラウンドボールヒッターとなっています。その影響か、内野安打が多くなっており、自身の武器である脚力を活かした打撃ができていると言えます。打球方向はセンター方向が一番多くなっており、センター中心に打ち返す打撃を心掛けていたことが分かります。打球の強さに関しては、Mid%にかなり偏っており、当てにいくわけではなく、しっかりとスイングしていることが予測されます。ただ、スイングに力強さが足りないために、Hard%が低くなっていると考えられます。

     Advanced 二軍/一軍
     ㊷BB%=11.8/0.0
     ㊸K%=21.1/50.0
     ㊹BB/K=0.56/0.00
     ㊺AVG=.208/.000
     ㊻OBP=.310/.000
     ㊼SLG=.269/.000
     ㊽OPS=.579/.000
     ㊾ISO=.061/.000
     ㊿Spd=6.1/2.6
     51 BABIP=.270/.000
     52 UBR=-0.4/-0.0

     四球もある程度選べていますが、三振率も高く㊹が0.56とあまり良い数字にはなっていません三振率をまずは15%ほどにしていきたいところです。長打力はやはり乏しくどれも低い数字となっています。本塁打を狙えるほどとは言いませんが、ライナーで外野の間を破って長打にするくらいのパワーは求めたいところです。52はマイナスとなっていますが、㊿は6.1と平均以上の数字を残しており、自慢の脚力でのアピールもある程度成功していると言えます。

     守備成績
     Fielding 3B/SS プラスマイナス
     ①Inn=25/504
     ②DPR=-/-1.0
     ③RngR=0.8/2.8
     ④ErrR=0.4/1.5
     ⑤UZR=1.1/3.3

     一軍でも15イニングの出場機会がありましたが、サンプルとしては非常に少ないので割愛させていただきます。主にショートで出場し、全体的に良い数字を並べました。特に③が2.8と高い数字を残しており、広い守備範囲と強肩を活かしての捕殺が多かったことが予測されます。守備が自慢の選手なだけに、今年残したこの数字を最低ラインとし、来年以降ももっと飛躍してもらいたいところです。

     まとめ
     大卒ながらも、下位指名の守備型内野手ということを考えれば、打撃面では二軍でそれなりの数字を残しており、1年目としては及第点と言えるでしょう。ショートのライバルとしてはレギュラーの最有力候補の小園内野手、復活を期する田中広内野手、期待の若手である韮澤内野手らがおり、これらの選手との争いに勝つためには、三振率の低下、長打力の向上などが求められます。レギュラー奪取へ向け、春季キャンプから存在感を示さなければなりません。

     データ参照
     

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