磯村嘉孝

     磯村嘉孝捕手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

       読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

       カープとプロ野球のブログランキングにも参加しているのでこちらのクリックも併せてお願いします!

        
        広島東洋カープランキング

       
       プロ野球ランキング

    磯村
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は磯村嘉孝捕手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     選手詳細
     磯村 嘉孝(いそむら よしたか) 捕手 30歳 178cm92kg 右投右打 2010ドラフト5位

     基本成績
     一軍
     Standard 一軍

     二軍
     Standard 二軍

     寸評
     秘めたパンチ力と勝負強さ、そして堅実な守備でチームを支える中堅捕手。今季は決勝のグランドスラムを放ち、キャリアハイの288イニングでマスクを被るなど攻守にわたって活躍した。来季は坂倉が捕手専念になるなどライバルは増えるが、今季以上の数字を残して正捕手の座を掴み取りたいところだ。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Value
     二軍
     Pitch Value 二軍

     一軍
     Pitch Value 一軍

     磯村の球種別得点増減数です。一軍は100球当たりの換算を行っています。
     スライダー・チェンジアップ・フォークがプラスとなりました。特にストレートの次に被投球割合が多いスライダーが大きなプラスとなっており、得意としていたことが分かります。今季好成績を残した要因の1つとなりそうです。

     Plate Discipline
     二軍
     Plate Discipline 二軍

     一軍
     Plate Discipline 一軍

     磯村の打撃内容に関する指標です。
     スイング率は、昨季より上昇して平均以上となっています。積極的に仕掛けていっていたことが分かります。
     コンタクト率は、昨季より低下して平均以下となっています。ただ、ボールゾーンの数字は上昇しており、ボール球への対応力は向上していたことが推測されます。
     ゾーン率とファーストストライク率は、ともに昨季より上昇となっています。特にファーストストライク率は50%台となっており、相手が積極的にストライクを取りにきていたことが推測されます。
     空振り率は、昨季より上昇して平均以上となってしまいました。スイングを増やした分、空振りも増えていたようです。

     Batted Ball
     二軍
     GBFB 二軍 2021

     GBFB 二軍 2022

     一軍
     GBFB 一軍 2021

     GBFB 一軍 2022

     フライの比率が高いフライボールバッターとなっています。パンチ力が最大の武器の選手なので、このアプローチは間違っていないと言えるでしょう。ライナー率が昨季よりは低下したものの2桁台をキープしているのも好材料です。

     二軍
     SMH 二軍 2021

     SMH 二軍 2022

     一軍
     SMH 一軍 2021

     SMH 一軍 2022

     Hard%・Soft%ともに昨季より悪化し、どちらも平均よりも悪い数字となりました。ただ、Hard%は平均と1%ほどしか差はなく、そこまで悪い数字というわけではありません。
     
     Advanced
     二軍
     Advanced 二軍

     一軍
     Advanced 一軍

     磯村の打撃結果に関する指標です。
     ほぼ全ての指標が良化となりました。K%は7%以上低下しており、空振り率の上昇に反して、三振は少なくなっていたことが分かります。BB/Kも0.35まで上昇し、平均に近くなりました。
     打率やOPS、ISOなども軒並み良化となりました。wRC+も106となっており、リーグ平均以上の得点貢献があったことが分かります。
     走塁面では、SPDは平均以下、UBRはマイナスと結果を残せませんでした。ただ、捕手なのである程度仕方ない部分ではあります。

     Fielding
     二軍
     Fielding 二軍

     一軍
     Fielding 一軍

     磯村の守備に関する指標です。
     昨季はファーストにも就きましたが、今季はキャッチャーのみとなっています。
     キャリアハイのイニング数を記録し、各指標もほとんどが良化となりました。rSBはマイナスとなり、盗塁阻止の面では結果を残せませんでしたが、rPBとErrRはプラスとなっており、捕球や打球処理に関しては問題はなかったようです。ただ、盗塁阻止率の低さはチームの長年の課題となっているので、来季は何とかプラスに転じさせていきたいところです。

     Win Probability
     ※二軍成績は割愛
     Win Probability

     磯村の勝利への貢献度に関する指標です。
     全ての指標が良化となり、プラスに転じました。東京ドームでの決勝グランドスラムなど、重要な場面で結果を残すケースが多かったことが推測されます。

     Value
     ※二軍成績は割愛
     Value

     磯村のチームへの貢献度に関する指標です。
     Battingが良化したことで、Base Runnningはマイナスとなったもののオフェンスはプラスとなりました。ディフェンスに関しても、Fieldingはマイナスとなったもののキャッチャーというポジションで多く出場したことで、プラスとなりました。攻守両面で数字を伸ばし、WARはキャリアハイの0.8となりました。

     まとめ
     多くの打撃面で結果を残したシーズンとなりました。スイング率を上昇させるなど、積極的な姿勢が功を奏した形になったので、来季以降も積極性を失うことなく、バットでチームに貢献していきたいところです。 

     ※敬称略

     データ参照
     

     読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

     カープとプロ野球のブログランキングにも参加しているのでこちらのクリックも併せてお願いします!

     
     広島東洋カープランキング

     
     プロ野球ランキング

     2021C-M-4
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は磯村嘉孝捕手の活躍を振り返ります。

     
    関連リンク
     

     

     選手詳細
     磯村 嘉孝(いそむら よしたか) 捕手 29歳 178cm92kg 右投右打 2010ドラフト5位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     二軍:22試 75打席 18安 2二 0三 4本 13打点 10四死 0盗 10三振 打率.290 OPS.900 WAR0.8
     一軍:21試 39打席 6安 2二 0三 0本 3打点 3四死 0盗 9三振 打率.171 OPS.459 WAR-0.2

     寸評
     坂倉選手や石原選手の台頭により、出場機会が減少してしまいました。ただ、その打撃能力は確かなものがあり、ファーストにも挑戦するなど、打撃面を活かそうとする姿勢が見て取れます。来季は代打の切り札的存在となる可能性も。

     分析(用語集はこちら)
     打撃成績
     Pitch Type 二軍/一軍
     ①FA%=46.1/46.9
     ②FT%=3.4/3.7
     ③SL%=18.3/25.9
     ④CT%=3.4/9.3
     ⑤CB%=6.8/3.7
     ⑥CH%=0.7/1.9
     ⑦SF%=8.1/8.6
     ⑧SI%=1.4/-
     ⑨XX%=11.9/-

     今季の被投球の割合です。ストレートとスライダーが7割近くを占めています。

     Pitch Value 二軍/一軍 ※前年比良化悪化
     ⑩wFA/C=1.72/-3.29
     ⑪wFT/C=0.57/-0.69
     ⑫wSL/C=3.92/-2.18
     ⑬wCT/C=1.11/-1.58
     ⑭wCB/C=5.73/-1.46
     ⑮wCH/C=-23.69/-6.20
     ⑯wSF/C=-1.56/1.74
     ⑰wSI/C=15.63/-
     
     被投球の割合が高かったストレートとスライダーに絞って見てみると、二軍ではどちらもプラスとなっており、得意としていたことが分かります。ただ、一軍では3打点しか挙げられていないこともあり、どちらもマイナスとなっています。これはこの球種が苦手というわけではなく、そもそも一軍で結果を残せていないことに起因するものです。

     Plate Discipline 二軍/一軍 ※前年比上昇低下
     ⑱O-Swing%=31.3/28.4
     ⑲Z-Swing%=71.7/62.7
     ⑳Swing%=48.8/42.6
     ㉑O-Contact%=71.7/51.9
     ㉒Z-Contact%=90.1/95.2
     ㉓Contact%=83.5/78.3
     ㉔Zone%=43.5/41.4
     ㉕F-Strike%=38.5/38.5
     ㉖SwStr%=7.7/9.3

     前年と比べて、一軍ではあまり違いはありませんが、二軍ではコンタクト率が大幅に下がり、空振り率が大幅に上昇してしまっています。打撃成績自体は前年よりも良くはなっているものの、内容は悪化している可能性があるのかもしれません。

     Batted Ball 二軍/一軍 ※前年比上昇低下
     ㉗GB/FB=0.81/0.47
     ㉘LD%=7.5/18.5
     ㉙GB%=41.5/25.9
     ㉚FB%=50.9/55.6
     ㉛IFFB%=14.8/20.0
     ㉜HR/FB=14.8/0.0
     ㉝GBOut%=72.7/100.0
     ㉞OFOut%=68.4/75.0
     ㉟Pull%=37.7/29.2
     ㊱Cent%=35.8/33.3
     ㊲Oppo%=26.4/37.5
     ㊳Soft%=26.4/23.1
     ㊴Mid%=35.8/30.8
     ㊵Hard%=37.7/46.2

     ㉗が1を割っており、フライボールヒッターとなっています。打球方向としては、二軍・一軍では異なっていますが、サンプルの多い二軍を基準として考えると、センターから左方向への打球が多いプルヒッター気味の選手であると言えます。
     先ほどPlate Disciplineの項目で内容が悪くなっている可能性があると述べましたが、この項目の数字を見る限りはそのような事実はありませんでした。㊳~㊵を見ると、強い打球の割合が一番高くなっており、しっかりとボールを捉えるケースが多かったことが分かります。ただ空振り率が高くなったわけではなく、強い打球を飛ばそうと意識した結果、空振りとなってしまうケースが増えてしまったことが予測されます。


     Advanced 二軍/一軍 ※前年比良化悪化
     ㊶BB%=12.0/5.1
     ㊷K%=13.3/23.1
     ㊸BB/K=0.90/0.22
     ㊹AVG=.290/.171
     ㊺OBP=.384/.231
     ㊻SLG=.516/.229
     ㊼OPS=.900/.459
     ㊽ISO=.226/.057
     ㊾BABIP=.286/.222

     予測できた通り、三振率は悪化となっています。それだけであれば、強い打球を打つ意識があったのならばそこまで問題はないのですが、四球率も悪化してしまっており、ボールを見極めることができていなかったことが予測されます。これは改善すべき点であると言えます。
     一軍ではどの数字も悪化となっていますが、二軍では㊹以降の数字は全て良化となっており、バッティングに対する意識を変えたことが良い結果に結びついていると考えられます。特に㊻や㊽の数字から、長打力が上昇していることが分かります。この結果は間違いなく強いスイングから生まれたものです。

     守備成績
     Fielding 二軍/一軍 ※前年比良化悪化
     ①Inn=127/68.1
     ②Catcher=-1.0/-0.5
     ③ErrR=0.2/0.0
     ④UZR=-0.9/-0.5
     ⑤1000=-6.8/-7.3
     ⑥1200=-8.2/-8.8

     
    今回は出場機会の多い捕手のみを対象としました。
     多くの数字が悪化となってしまっています。ただ、守備のデータは数字に表すのが難しい部分があり、数字が悪いからと言って守備能力に問題がある選手であるとは言い切れません。特に捕手に関しては盗塁阻止などの数字で表れる部分に加えて、リードという数字に表すことはできない部分がかなり重要な項目となっており、ここで捕手の守備能力を語ることは控えておくこととします。

     まとめ
     一軍での出場機会は減り、不本意なシーズンとなったものの、打撃面では能力向上の兆しが見られました。フェニックスリーグではチーム2位の打点を記録するなど、勝負強さを持っている選手だけに、来季は現在のチームには不在の代打の切り札としての活躍に期待したいと思います。

     データ参照
     

     読んで頂きありがとうございました。よろしければコメントの方よろしくお願いします!

    このページのトップヘ