中村祐太

     中村祐太投手のデータ分析noteを書きました。

     簡単に読める内容なので是非お読みください。

       

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     8.5 ファーム 中村祐
     画像は中国新聞デジタルより

     鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は中村祐太投手の活躍を振り返ります。

     
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     選手詳細
     中村 祐太(なかむら ゆうた) 投手 27歳 184cm89kg 右投右打 2013ドラフト5位

     基本成績
     Standard

     寸評
     投打にセンスが光る9年目の本格派右腕。4年目には5勝、防御率3.74をマークするなど先発として連覇に貢献するも、以降はその成績を超えられないシーズンが続いている。今季は一軍登板なしに終わっており、10年目となる来季は勝負の一年となりそうだ。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type
     Pitch Type 2021

     Pitch Type 2022

     球種はストレート・スライダー・カットボール・カーブ・フォーク・2シーム・チェンジアップの7つとなっています。2シームとチェンジアップは2%以下とほとんど投じてはいません。ストレートの割合が昨季の35.4%から47.2%と大幅に増加しており、手応えを感じていたことが推測されます。
     平均球速は139km/hと多少遅めになっています。ストレートでグイグイ押すというよりは、多彩な変化球でかわしながらのピッチングを展開していることが推測されます。

     Pitch Value
     Pitch Value

     中村祐の球種別失点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
     5つの球種でプラスとした昨季から一転、今季は5つの球種でマイナスとなりました。特にカーブは1.26から-4.71と大幅に悪化しており、今季は有効に使えていなかったことが分かります。
     一方で、唯一昨季に続いてプラスとなったのがカットボールです。昨季より投球割合は減っているものの、数字は1.16から2.76と良化しており、使いどころを見極めて有効に使っていたことが推測されます。来季以降もこの球種を軸としていくべきでしょう。

     Plate Discipline
     Plate Discipline

     中村祐の投球内容に関する指標です。
     被スイング率はやや高めだった昨季から低下し、平均に近い数字となっています。
     被コンタクト率も昨季よりわずかに低下したものの、依然として平均よりは高い数字となっています。
     ゾーン率も昨季より低下しているものの、平均よりは高い数字となっており、制球にはそこまで苦しんでいなかったようです。ファーストストライク率に関しても同じことが言えます。
     空振り率はわずかに2桁を割っており、そこまで空振りを奪うタイプではないことが分かります。

     Batted Ball
     GBFB 2021

     GBFB 2022

     フライの割合が多いフライボールピッチャーとなっています。中村祐はキャリアを通じてGB/FBが0.80を超えたことがなく、30%台のゴロ率を維持し続けています。

     SMH 2021

     SMH 2022

     Soft%が平均よりも10%以上高くなっており、打ち取った打球が多かったことが分かります。昨季はHard%も20%台に抑えることができていたので、来季は再び同程度の数字を残したいところです。

     Advanced
     Advanced

     BB%は昨季よりわずかに良化したものの、K%が3%悪化し、K-BB%は9.4%と1桁になってしまいました。昨季は12.2%と良い数字を残せていたので、来季は再び2桁に戻したいところです。
     被打率以降の指標は全て悪化となりました。ただ、それでも四球が少ないために、WHIPは1.35と良い数字を残せています。ただ、一軍で活躍できなかった昨季の数字から軒並み悪化となっているのは事実なので、来季はなんとしてでも数字を残し、首脳陣にアピールしたいところです。

     まとめ
     全体的に昨季より数字を落とす厳しいシーズンとなりました。いよいよ結果を残さなければ厳しい立場になってきたので、Pitch Valueがプラスだったストレートとカットボールを軸に、他の変化球も上手く使いながら数字を残していきたいところです。

     ※敬称略

     データ参照
     

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     2021pl1016c-f1
     画像は宮崎市観光協会特設サイトより

     鯉戦士の2021年シーズンをデータで振り返る!本日は中村祐太投手の活躍を振り返ります。

     関連リンク
     

     

     選手詳細
     中村 祐太(なかむら ゆうた) 投手 26歳 184cm89kg 右投右打 2013ドラフト5位

     基本成績 ※前年比良化悪化
     二軍:16試 85.1回 6勝5敗 61奪三振 19四 2死 防御率2.85 WAR1.9
     一軍:3試 13回 0勝3敗 6奪三振 5四 0死 防御率11.08 WAR-0.1

     寸評
     昨季の終盤に一軍昇格を果たすと好投を披露して3勝4敗防御率2.31と結果を残し、今季の活躍を期待されましたが、期待に応えることはできず、二軍が主戦場となってしまいました。来季はこの悔しさを活かして、先発候補に名乗りを上げます。

     分析(用語集はこちら)
     Pitch Type 二軍/一軍 ※前年比上昇低下
     ①FA%=35.4/44.2
     ②FAv=138.1/137.1
     ③FT%=0.6/2.4
     ④FTv=133.5/134.0
     ⑤SL%=18.8/21.7
     ⑥SLv=122.0/123.0
     ⑦CT%=19.3/16.5
     ⑧CTv=129.7/131.0
     ⑨CB%=6.9/7.6
     ⑩CBv=107.6/107.0
     ⑪CH%=2.1/-
     ⑫CHv=125.4/-
     ⑬SF%=9.2/7.2
     ⑭SFv=128.4/127.7
     ⑮XX%=7.6/0.4

     ストレート・2シーム・スライダー・カットボール・カーブ・フォークの6球種で構成されており、二軍ではチェンジアップも投じています。軸となっているのはストレートとスライダー系の2球種となっています。平均球速は137~138とあまり速くはありません。

     Plate Discipline 二軍/一軍 ※前年比上昇低下
     ⑯O-Swing%=29.0/31.1
     ⑰Z-Swing%=71.5/69.0
     ⑱Swing%=49.2/48.4
     ⑲O-Contact%=70.9/83.3
     ⑳Z-Contact%=84.3/93.6
     ㉑Contact%=80.2/90.0
     ㉒Zone%=47.5/45.6
     ㉓F-Strike%=51.9/47.7
     ㉔SwStr%=9.8/4.8

     一軍で結果を残せなかった要因の1つに、空振りが奪えなくなったことが挙げられます。㉑が前年(80.4)より10%近く上昇しており、逆に㉔は前年(9.5)より5%近く低下しています。㉒や㉓から制球が乱れていたことは考えづらく、四球で自滅するといったことはあまりなかったでしょう。ゾーンの中で勝負はできていたものの、それを打ち返されてしまうケースが前年より多かったのではないでしょうか。


     Pitch Value 二軍/一軍 ※前年比良化悪化
     ㉕wFA=-1.5/-2.6
     ㉖wFT=-0.0/-0.5
     ㉗wSL=5.2/-4.2
     ㉘wCT=3.0/-0.3
     ㉙wCB=1.2/-2.7
     ㉚wCH=0.5/-
     ㉛wSF=1.2/-0.8
     ㉜wFA/C=-0.31/-2.39
     ㉝wFT/C=-0.47/-7.92
     ㉞wSL/C=2.06/-7.74
     ㉟wCT/C=1.16/-0.78
     ㊱wCB/C=1.26/-14.41
     ㊲wCH/C=1.94/-
     ㊳wSF/C=0.98/-4.24

     一軍では全ての球種がマイナスとなっており、今季の苦しみがよく分かる数字となりました。
     一方二軍では、直球系はマイナスとなったものの、変化球は全てプラスとなっており、勝負をする場面では変化球を多投していたことが予測されます。

     Batted Ball 二軍/一軍 ※前年比上昇低下
     ㊴GB/FB=0.75/0.58
     ㊵LD%=8.5/9.3
     ㊶GB%=39.1/33.3
     ㊷FB%=52.3/57.4
     ㊸IFFB%=23.7/19.4
     ㊹HR/FB=5.9/9.7
     ㊺Soft%=31.8/34.0
     ㊻Mid%=42.4/37.7
     ㊼Hard%=25.9/28.3

     
    ストレートが特別速いというわけではありませんが、中村祐投手は打たせて取るというよりは三振を奪う投球スタイルであるため、そのスタイル通りのフライボールピッチャーとなっています。フライの割合が多めとなっていますが、㊸の高さや㊼の低さから、それほど強い打球は打たれておらず、バッターを押し込めていることが予測されます。

     Advanced 二軍/一軍 ※前年比良化悪化
     ㊽K%=17.7/9.2
     ㊾BB%=5.5/7.7
     ㊿K-BB%=12.2/1.5
     51 HR/9=0.84/2.08
     52 AVG=.240/.375
     53 WHIP=1.11/2.00
     54 tRA=3.85/5.94

     二軍では㊿が12.2、53が1.11と高水準の数字が多くなっており、好成績を裏付ける内容となっています。
     一方一軍では、Plate Disciplineの項目でも触れたように空振りが奪えなくなっていたため、㊿が1.5と低い数字となっており、52が.375、53が2.00と高い数字になってしまっています。どちらも前年(.239・1.14)より1近く高くなっており、前年よりもランナーを背負ってピッチングをするケースが多くなっていたことが分かります。

     まとめ
     空振りを奪えなくなったことにより、前年より成績を落としていたことが分かりました。来季の復活に向けては空振りを奪える投球を取り戻すことが重要な課題となるわけですが、その課題を克服するカギとなるのはストレートだと思われます。前年は㉜が2.29と一番高い数字となっており、ストレートが一番有効な球種となっていました。このストレートのキレやノビを取り戻すことができれば、ローテ入りも見えてくるでしょう。来季の活躍に期待です。 

     
    データ参照
     

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