2022年04月

     

     試合結果
     3試合連続で1点差ゲームを制した。先発の野村が4回、2番手のターリーが1回を無失点に抑えると、打線は6回、四球とエラーで無死満塁のチャンスを作り、正隨の2点適時二塁打、林と持丸の犠飛で4点を先制する。3番手の中村祐が6回に後藤のソロHR、7回に渡部と佐野如の適時打で計3失点するも、8回は菊池保、9回は薮田と経験豊富な2人が無失点に抑え、4-3で勝利した。これでチームは8連勝となり、首位ドラゴンズにゲーム差なしに迫った。

     投手成績
     4.30 投手

     野手成績
     4.30 野手

     本日の収穫
     ターリー、ピンチ招くも1回無失点ピッチング
     セットアッパーとしての期待がかかるターリーが、ピンチを作りながらも無失点に抑えました。
     先頭の元に四球を与えると、ボークと犠打で1死3塁と先制のピンチを作ってしまいます。しかし続く宜保を外角低めのスライダーで見逃し三振、渡部を真ん中高めのストレートで中飛に打ち取り、先制は許しませんでした。
     これで登板4試合全てで無失点となりました。やはりストレートにはかなりの威力があり、一軍でも左打者にとってはかなり脅威になりそうです。ボークを2度しているのがやや気になるところではありますが、そこを修正すれば安定したリリーバーとして一軍でも活躍してくれるでしょう。

     正隨、先制の2点適時二塁打を放つ
     4番スタメン起用の正隨が、期待に応える先制の2適時二塁打を放ちました。
     無死満塁で迎えた第3打席、3球目の外角低めのストレートを捉えると、打球はレフトの頭を越えていきました。決して甘くはない球を力で外野の奥深くまでもっていくその姿は、正に長距離砲といった感じでした。今日は凡退となった第1,4打席でも甘い球にしっかりとコンタクトして痛烈な打球を放っており、状態の良さがうかがえます。長打力不足に苦しむ一軍の起爆剤としての昇格も有り得るのではないでしょうか。

     まとめ
     3安打とヒットは少ないながらも、数少ないチャンスでしっかりと犠飛を放って4得点と効率良く得点することができました。一軍で話題になっているつなぎの野球が、二軍にも浸透してきていることが分かります。1つでも多く先の塁を狙い、1点でも多く得点する泥臭い野球にこれからも期待です。

     ※敬称略

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     4.30 マクブルーム
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     またしても8回を乗り切れなかった。先発の森下はランナーを背負いながらも7回2失点。打線も8回に難攻不落のドラゴンズのセットアッパー・ロドリゲスから2点を奪って同点に追いつくも、中﨑が連打を浴びるなど1死満塁とし、後を受けた塹江が踏ん張り切れずに2点を勝ち越された。8回の配置転換が急務となっている。

     投手成績
     4.30 投手

     打撃成績
     4.30 野手


     ハイライト
     魔の8回にまたしても勝ち越されましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =8回表1死1,2塁:マクブルームvsロドリゲス(+.319)
     打のハイライトは8回、1点差の1死1,2塁からマクブルームが同点の適時打を放った場面でした。
     防御率0.00のロドリゲス相手に、1死から3連打で1点差として迎えたこの場面。
    1. 内角高め縦スラ=ストライク
    2. ど真ん中縦スラ=空振り 
     以上の配球で2ストライクとしてからの3球目でした。外角高め152km/hストレートを逆らわずに弾き返し、セカンドの横を抜ける同点の適時打としました。
     あっさりと追い込まれたものの、3球勝負にきて浮いてきたストレートを強引にいかず素直に右方向へと打ち返すお見事なバッティングでした。入団会見で打点にこだわりたいと語っていたように、得点圏での無理のないバッティングには普通の外国人とは違うものを感じます。長打は多くはありませんが、4番には適任な選手であると言えるでしょう。

     =8回裏1死満塁:塹江vs加藤翔(-.160)
     投のハイライトは8回、1死満塁から塹江が勝ち越しの適時打を浴びた場面でした。
     中﨑が連打と犠打で1死2,3塁のピンチを作り、後を受けた塹江がA.マルティネスに死球を与えて1死満塁として迎えたこの場面。
     初球の内角低めストレートが外れて1ボールとしてからの2球目でした。内角を狙ったストレートが真ん中に入り、センター前へと運ばれてしまいました。ただ、この場面で塹江を責めるのは酷でしょう。
     やはり今日も中﨑のピッチングが失点につながったと言えます。先頭から連打・犠打であっさりと2,3塁のチャンスを作られては、いくら下位打線とはいえど塹江にかかるプレッシャーは相当なものになります。二軍降格とまでは言いませんが、配置転換は明日にでもしなければチームにとっても、中﨑にとっても良い結果にならないでしょう。 

     ヒーロー
     敗戦のためヒーローインタビューはありませんでしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     
    ※()内はWPAの値
     投:森下(.019)
     打:マクブルーム(.293)

     
     というわけで投手は7回2失点の森下、野手は一時同点となる適時打を放ったマクブルームとなりました。

     まとめ
     勝てた試合を落としたというわけではありませんが、非常に後味の悪い負け方となってしまいました。過去の実績もあって中﨑への信頼が相当厚いのももちろん理解はできますが、さすがに配置転換を考えなければならない状況となっています。これ以上厳しい場面で起用し続けるのは中﨑のためにもならないでしょう。塹江に黒原、二軍にはターリーとケムナも出番を待っています。首脳陣は決断を迫られています。

     ※敬称略

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     4.29 堂林
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     虎の子の1点をエースが守り抜き、バンテリンドームで今季初勝利となった。先発の大瀬良は9回を被安打2の無四球完封と完璧なピッチングを見せると、堂林が地元で完璧なHRを放って勝利に導いた。

     投手成績
     4.29 投手

     打撃成績
     4.29 野手


     ハイライト
     痺れる接戦を制しましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =5回表2死無走者:堂林vs髙橋宏(+.164)
     打のハイライトは5回、2死から堂林が決勝弾となる先制のソロHRを放った場面でした。
     球数は投げさせながらも髙橋宏を捉えきることができず、5回2死として迎えたこの場面。
    1. 内角高めストレート=ボール
    2. 外角低めスプリット=ボール
    3. 真ん中スプリット=ストライク
    4. 外角真ん中ストレート=ボール
     以上の配球で3ボール1ストライクとしてからの5球目でした。ど真ん中にきた151km/hストレートを完璧に捉えると、打球は広いバンテリンドームの左中間スタンド中段へと吸い込まれていきました。本人も打った瞬間確信する一発で、チームを勝利に導きました。
      この日は前後の打席でも中飛となっており、センター方向へ打ち返す意識が強くあったことが分かります。その中で3-1という打者有利のカウントとしてからの甘く入ったストレートを逃しませんでした。今季はまだ打席は少ないながらも、チームトップタイの2号と長打力を発揮しています。長打もあって足もある、核弾頭的なトップバッターとしての活躍が今後も期待されます。

     =9回裏無死無走者:大瀬良vs福留(+.081)
     投のハイライトは9回、先頭の代打・福留から見逃し三振を奪った場面でした。
     完封を狙って向かった9回のマウンド。先頭に代打の福留を迎えたこの場面。
    1. 外角高めカットボール=ファール
    2. 外角低めフォーク=ボール
    3. 外角真ん中カットボール=ストライク
    4. 外角高めフォーク=ファール
    5. 外角高めカットボール=ファール
     以上の配球で1ボール2ストライクとしてからの6球目でした。外角真ん中ギリギリにこの日最速の148km/hストレートを投げ込み、見逃し三振としました。
     一発を打たれてはいけない場面ということで、外角中心の配球となりましたが、変化球を5球投げ続けてからのギリギリいっぱいのストレートはさすがの福留も手が出ないといった感じでした。この日はスライダー系の球種がかなりの割合を占めていた中で、最後にストレートを選択し、完璧なコースで打ち取ったバッテリーはお見事でした。

     ヒーロー
     ヒーローインタビューに呼ばれたのは大瀬良でしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     
    ※()内はWPAの値
     投:大瀬良(.783)
     打:堂林(.081)

     
     というわけでやはり投手は完封の大瀬良、野手は決勝弾の堂林となりました。

     まとめ
     前日がかなり嫌な負け方となっただけに、HRの1点をエースが1人で守り抜くという完璧な勝利は、流れを変えるという意味でも大きな勝利になりました。この勢いのまま、バンテリンドームで3タテされた前回のリベンジを果たしてもらいたいところです。

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     4.28 中﨑
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     悪い夢を見ているかのような展開となった。先発の九里が7回無失点と好投し、坂倉の2ランで奪った2点で勝利するはずだったが、8回に落とし穴が待っていた。中﨑・島内・黒原と3投手をつぎ込んで9失点。2人のセットアッパーに加えて好投を続けていたルーキーにも傷を負わせてしまったこの敗戦は、あまりにも重い1敗となった。

     投手成績
     4.28 投手

     打撃成績
     4.28 野手

     ハイライト
     悪夢の逆転負けとなりましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =4回裏無死1塁:坂倉vs高橋(+.198)
     打のハイライトは4回、無死1塁から坂倉が先制の2ランHRを放った場面でした。
     マクブルームが詰まりながらも安打を放って無死1塁で迎えたこの場面。
    1. 真ん中高めストレート=ストライク
    2. 外角高めスライダー=ボール
     以上の配球で1ボール1ストライクとしてからの3球目でした。真ん中低めの145km/hストレートを捉えると、打球はライトスタンド最前列へ飛び込んでいきました。
     この試合の高橋のストレートは非常に威力があり、坂倉自身も第1打席では高めのストレートを振らされて三振に倒れていましたが、得意の低めにきたストレートに力負けすることなく、今季初めての引っ張り方向へのHRとしました。ここまでは捉えたように見えても失速してスタンドに届かず、といった打球が多々見られましたが、これからはスタンドインが増えてくるのではないでしょうか。

     =8回表1死満塁:中﨑vs村上(-.288)
     投のハイライトは8回、1死満塁から村上に同点の2点適時打を浴びた場面でした。
     この回からマウンドに上がった中﨑が、1死から3連続四球で満塁として迎えたこの場面。
     初球はど真ん中のスライダーを村上がミスショットするも、2球目の真ん中低め2シームを軽打でセンター前へと運ばれました。
     この試合を決定づけた場面となりました。まず初球でストライクが取れたため、次はボールでも問題ないと考えた會澤は、外角低めの2シームで引っかけての併殺を狙ったものと思われます。しかし、高さは問題なかったもののコースが甘くなり、あっさりとセンター前へと運ばれてしまいました。3連続四球を与えたものの、1死は奪っているのでここで村上を打ち取っていれば次の塩見にもプレッシャーがかかり、また違った展開になっていたかもしれません。非常に悔やまれる1球となりました。

     ヒーロー
     敗戦のためヒーローインタビューはありませんでしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     
    ※()内はWPAの値
     投:九里(.388)
     打:坂倉(.136)

     
     というわけで投手は7回無失点の九里、野手は先制2ランの坂倉となりました。

     まとめ
     1点差でも10点差でも同じ1敗とは言いますが、セットアッパー2人がまともにストライクを取れずに計7失点したダメージは計り知れません。火消しに黒原・塹江ではなく島内を投入した采配にも疑問が残ります。佐々岡監督は「僕の責任」と庇いましたが、自らが招いたピンチを後輩に託し、壊れていく試合をベンチからじっと見続けた中﨑は何を思っていたのでしょうか。二軍降格か配置転換か、それとももう一度チャンスがあるのか。どうなるかは分かりませんが次回登板でのリベンジに期待です。

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     4.28 ファーム アンダーソン
     画像は中国新聞デジタルより

     試合結果
     昨日と同スコアの接戦を制した。先発のアンダーソンは初回、ライトの羽月が目測を誤って川原田を出塁させる(記録は三塁打)と、続く明石の二ゴロで生還を許し、いきなり1点を失ってしまう。反撃したい打線は2回、無死1,3塁のチャンスを作ると、羽月の遊ゴロ・韮澤の適時打で2点を奪って逆転に成功する。2回以降は安定したピッチングをしていたアンダーソンだったが、5回に死球と二塁打で1死2,3塁のピンチを作ると、今度はセカンドの安部が二ゴロを後逸して2点を奪われるなど、またしても不運な形で失点してしまう。取り返したい野手陣は6回、1死満塁のチャンスを作ると、韮澤と代打の野間に連続適時打が飛び出し、3点を奪って逆転に成功する。5回3失点で降板したアンダーソンの後は、田中法・藤井・ケムナ・行木が1失点でつなぎ、5-4で勝利した。

     投手成績
     4.28 投手


     野手成績
     4.28 野手

     本日の収穫
     アンダーソン、不運もありながら5回3失点好投
     結果を残し続けているアンダーソンが、今日も及第点のピッチングを披露しました。
     今日もストレートは力強く、2三振はどちらもストレートでの空振り三振でした。3失点の内容も、1点目は羽月が右飛の目測を誤り三塁打とした後の二ゴロで、3点目も1死2,3塁から安部が二ゴロを後逸したことによるものなので、実質1失点と言ってもいい内容でした。カットボール以外の変化球がやや制球が不安定だったこともあり、2奪三振と普段より三振は少なめでしたが、三振が奪えなくてもしっかりと試合を作れるというところを見せてくれました。
     5回の攻撃の際に頭部死球を受けてそのまま交代となっており、状態が心配されますが、死球を受けてすぐに相手投手のチャトウッドと握手を交わすなど、深刻な状態には見えませんでした。ただ、頭部ということもあるので続報を待ちたいと思います。

     中村奨、マルチ安打などで一軍スタメン奪取へ猛アピール
     親子ゲームとなった中村奨が、マルチ安打含む3出塁&盗塁と猛アピールしました。
     第1打席に死球で出塁し、続く林が空振り三振を喫した際に盗塁を成功させると、第2打席では外角高めのカットボールを逆らわずに打ち返して右安、第4打席では真ん中高め外寄りのストレートを弾き返してセンター前へのクリーンヒットとしました。
     昨日は一軍で今季初安打を詰まりながらも放っており、一本出たことで気持ちの面でも楽になったのではないかと思います。二軍とはいえ強力なホークス投手陣に対してのこの結果は、大きな自信になるのではないでしょうか。今日の一軍の試合で出場機会があれば、この勢いのまま積極的なバッティングをしてもらいたいところです。

     まとめ
     上記の2人以外にも、投手では田中法が7球でパーフェクトリリーフ、野手では韮澤が猛打賞で2打点など活躍を見せてくれました。12日を最後に負けなしとチームの状態は非常に良く、ウエスタンリーグでも首位と0.5ゲーム差の2位となっており、一軍と同じく首位を狙える位置にいます。二軍では勝利を重要視しないとはいえ、勝ち癖をつけるという意味でも優勝を狙っていきたいところです。

     
    ※敬称略

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