2022年03月

     3.31 ファーム 薮田
     画像は中国新聞デジタルより

     試合結果
     先発の薮田はストライク先行の投球でテンポよくアウトを重ね、5回を被安打1、無四球の打者15人で無失点に抑える完璧な投球を見せる。後を受けた投手もそれに続き、山口ー森浦ー藤井ー中田ー田中法と無失点でつなぎ、完封リレーを完成させた。一方の打線は、初回に無死1,3塁から林の併殺の間に1点を先制すると、4回にも無死1,3塁から今度は石原の内野ゴロの間に1点を追加した。適時打などは出なかったものの、確実に1点を取りにいく姿勢を見せ、2-0の勝利を呼び込んだ。

     投手成績
     3.31 投手

     野手成績
     3.31 野手

     本日の収穫
     薮田、5回無四球無失点で制球力向上をアピール
     制球力の向上を課題とし続けてきた薮田が、今日は理想的な投球で5回を無失点で抑えました。打者15人に対してボールが先行したのは6回と半分以下に抑え、66球という少ない球数で5回までを投げ切りました。カウントを3ボールにしたのも一度のみで、安定してストライクゾーンで勝負ができていました1巡目はストレートとカットボールを中心に組み立て、2巡目からは2シームの割合を増やすなど、相手打者に的を絞らせない髙木の配球にも見事に応える形となりました。ただ、一度このような投球をしたからといって一軍に昇格できるわけではありません。今後も今日のような投球を続け、首脳陣に生まれ変わったところを見せつけていかなければならないでしょう。まずは次回、再び無四球を目標に安定した投球を披露してもらいましょう。

     木下、今日はマルチ安打でアピール
     昨日は豪快なHRで長打力を見せつけた木下が、今日はマルチ安打で巧みなバットコントロールをアピールしました。第1打席は左腕・福島の外角のスライダーを綺麗に捉えて中安、第3打席はこれも左腕・上田の外角のスライダーを今度は引っ張り、痛烈な当たりでファーストへの内野安打としました。第2打席にはフルカウントから四球を選んでおり、今日は3出塁の活躍となりました。
     1発が打てる魅力に加えて、安定して出塁ができるようになれば間違いなく支配下登録は近づいてくるでしょう。ただ、今日も最後の第4打席は内角高めのボール球に空振り三振を喫するなど、ボール球を振らされての三振も多々見られます。同じ育成から支配下登録を果たした大盛もボール球を振らされての三振が目立って苦戦していただけに、この課題はなんとか克服しなければなりません。今後はそのバットだけではなく、選球眼にも注目です。

     まとめ
     最後の田中法はピンチを招きましたが、なんとか完封リレーを達成しました。延長12回制が復活したシーズンとあって、今季は多くの投手に出番が回ってくるものと思われます。菊池保が一軍に合流したように、二軍で好投を続ければ間違いなく出番は回ってくるので、これからも結果を残し続けてもらいたいところです。

     
    ※敬称略

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     3.30 床田
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     またしても終盤に逆転し、未だ負けなしの開幕5連勝となった。先発の床田は1発を浴びたもののテンポよくアウトを積み重ねて7回1失点。打線も相手のエラーにもつけこんで12安打で8得点とした。昨季苦手としていた伊藤将との対戦で勝利したとあって、勢いはさらに加速しそうだ。

     投手成績
     3.30 投手

     打撃成績
     3.30 野手


     ハイライト
     見事な逆転勝利で開幕5連勝としましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =6回裏2死1,2塁:坂倉vs伊藤将(+.196)
     1-0とリードされて迎えた6回裏、先頭の西川と4番のマクブルームの安打で2死ながらチャンスで迎えたこの場面、昨季苦手としていた伊藤将からHRを放っていた坂倉が、適時打を放って同点に追いつきました。
     初球でした。内角低め134km/h2シームを捉えると、打球はファーストのマルテのグラブを弾き適時内野安打となりました。第1打席には同じく2シームを捉えきれず右飛としていましたが、今度はしっかりと捉えてくれました。この安打がなければ2死からの3得点は生まれなかったので、この回の逆転を演出したという意味でも大きな一打になりました。

     =5回表無死無走者:床田vsロハスjr.(-.152)
     息詰まる投手戦が続いていた5回表、均衡を破る一打を浴びたこのシーンがハイライトとなりました。
     前の回に大山が飛び出してアウトとなり、打ち直しとして迎えたロハスjr.との対決。外角低めの2シームでストライクを取って1ストライクとしてからの2球目でした。今季精度を上げているパームはしっかりと低めには投げられていたものの、少し内に入った分だけ捉えられてしまいました。ここまで2塁すら踏ませない投球を続けていただけにHRを浴びたのは非常に痛かったですが、逆に言えばこの後も目立ったチャンスを作らせなかったために、この場面がハイライトとなりました。そこに関しては非常によかったのではないかと思います。
     次にタイガースと対戦する時は、このロハスjr.に1発を浴びないように細心の注意を払って投球してもらいたいところです。

     ヒーロー
     ヒーローインタビューに呼ばれたのは床田と中村健でしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     ※()内はWPAの値
     投:床田(.219)
     打:坂倉(.236)

     
     というわけで投手は先発で好投した床田野手は2安打2打点の坂倉となりました。今年も坂倉は伊藤将を得意としてくれるのではないでしょうか。ちなみに中村健のWPAは.014でした。

     まとめ
     今日で5連勝となりましたが、この好調の要因は3連覇時のような隙のない打撃と走塁ができている点にあると思います。今日で言えば、7回無死1,2塁から菊池涼が仕掛けたバスターが象徴的です。1球目にファーストのマルテがかなりチャージしてきていたことを踏まえて、バスターに切り替えて高いバウンドで頭を越える打球を打つことを狙ってスイングしていました。この二塁打で1点が入ってなおも無死2,3塁という最高の状況を作って、この試合をほぼ決定づけました。攻守にわたって活躍する菊池涼は、やはりカープには欠かせない存在であることが改めて分かった一打でした。

     ※敬称略

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     3.30 ファーム アドゥワ
     画像は中国新聞デジタルより

     試合結果
     先発した中村祐が5回無失点の好投を披露するなど、両チームの投手陣が0を並べ続け、息詰まる投手戦が展開された。均衡が破れたのは8回表、4番手で登板した中田が三ツ俣に適時打、郡司に犠飛を打たれ、2点を先制されてしまう。9回裏、2死まで追い込まれるも木下がHRを放ち1点を返すと、続く韮澤も安打を放って同点のランナーとして出塁するも、最後は矢野が空振り三振に倒れてゲームセット。惜しくも1-2で敗戦となった。

     投手成績
     3.30 投手

     野手成績
     3.30 野手

     本日の収穫
     中村祐、5回を無四球無失点
     先発した中村祐が、5回を無四球無失点でアピールに成功しました。2回には先頭から連打を浴びるなど1死満塁のピンチを作りましたが、大野を内野ゴロ、石岡を三振に打ち取って切り抜けました。それ以降は1安打を打たれたのみでピンチを作ることなく無失点。今年のチーム全体のテーマとなっている四球減を体現した無四球投球で、一軍ローテ入りを狙う姿勢を見せてくれました。

     アドゥワ、復帰登板で1回を1奪三振無失点
     アドゥワが2020年以来約2年ぶりとなる復帰登板を果たし、1回を無失点に抑えました。ストレート中心の投球で、高めのストレートで空振り三振も奪うなど力強さを感じさせました。ある程度制球もまとまっており、復帰登板としては充分な内容でした。今後は徐々にイニングも増やしていって、再び一軍の先発マウンドへ返り咲くことが期待されます。

     ケムナも1回無失点
     扁桃炎で一軍キャンプから離脱となってしまっていたケムナも登板し、1回を無失点に抑えました。ストレート中心に14球を投げ、四球は出したものの安打は許しませんでした。ただ、少し高めに浮くボールが多く、一軍に昇格するためにはもう少し低めへの制球力が必要となってくるでしょう。

     菊池保、安定のパーフェクトリリーフ
     菊池保がまたしてもパーフェクトリリーフを披露しました。先頭の堂上は真ん中のストレートで右飛
    、大野は外角低めスライダーで遊ゴロ、石岡は外角低めフォークで一ゴロに打ち取り、13球で3人を料理しました。ここまでくると後は一軍から声がかかるのを待つのみになりそうです。

     木下、HRを放ち長打力をアピール
     勝負の育成3年目となる木下が、9回に意地の1発を放ちました。内角やや高めに投じられたマルクのストレートを完璧に捉えると、打球はライトスタンドへと吸い込まれていきました。昨年は一昨年よりも率は上がったもののHRが減り、少し持ち味が失われていた感じがありましたが、今年はこの時期に早くも1号が飛び出しており、良い傾向と言えるでしょう。昨年の率をそのままに、HRを増やして支配下登録を勝ち取りたいところです。

     まとめ
     なんといっても明るい話題はアドゥワが復帰したことでしょう。高卒ながら2年目から一軍の戦力になるなど、実力は確かなものがある投手なだけに、復活してくれれば投手陣に厚みが増すことになります。ただ、手術明けでもあるのであまり無理はさせず、1つずつ段階を踏んで、年内の一軍昇格を目指してもらいたいところです。

     
    ※敬称略

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    3.29 西川
     画像は中国新聞デジタルより

     試合戦評
     またしても9回に西川が決め、サヨナラ勝利で開幕から無傷の4連勝を飾った。先発の九里が7回途中までを2失点に抑えると、後を受けた黒原・松本・矢崎が無失点に抑え、勝利を引き寄せた。打線は3回に先制して以降、タイガース投手陣に苦しめられていたが、最後の最後に粘りの野球を見せてサヨナラ勝ちにつなげた。下位打線がチャンスを作って1番の西川が決めるという日曜日と同じ試合展開となった。

     投手成績
     3.29 投手

     打撃成績
     3.29 野手


     ハイライト
     見事なサヨナラ勝ちで地元開幕戦を飾りましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

     
    ※WPAについての詳細はこちら
     

     ※()内は増減したWPAの値
     =9回裏1死満塁:西川vs湯浅(+.505)
     もちろん勝利を決めたこの場面です!先頭・マクブルームの来日初安打から上本の四球と長野の内野安打でつないだこのチャンスに、西川がライトの頭を越えるサヨナラ適時打で応えました
     1球目の真ん中低めのフォークを見極めて1ボールとしてからの2球目、真ん中内寄りにきた144km/hストレートを完璧に捉えると、打球は前進守備のライトの頭を越えていき、2試合続けての決勝打となりました。相手投手はケラーからストレートが自慢の湯浅に代わっていましたが、その湯浅のストレートを見事に捉えていきました
     この場面に関しては、マクブルームの代走として盗塁を決めた曽根や、12球粘って四球を選んだ上本らのつなぎが非常に大きかったでしょう。この1つの場面だけではなく、9回裏が始まってからの一連の流れがサヨナラ勝ちを呼び込んだと言えます。今後もこのようなつないでつないで、最後まで諦めない粘りの野球に期待です!

     =6回表無死1,2塁:九里vs糸原(-.101)
     投球ではこちらの場面です。1-0とリードして迎えた6回表、先頭から連打を浴びて無死1,2塁とされ、打者は糸原。ここでも安打を浴びて3連打で満塁とされ、その後の逆転につながってしまいました
     1球目は真ん中のシュートで見逃しを奪って1ストライクとしてからの2球目、外角低めの厳しいコースに投じたシュートをバットの先で拾われ、レフト前への安打とされました。前の2打席では全く投じていなかった球種を2球続けて投じましたが、裏をかくことはできずに打ち返されてしまいました。前の2打席では球種は違うものの同じ球速帯のストレートを安打とされていたので、カーブやスライダーなど球速帯の違う球種での勝負をすべきだったかもしれません。次回以降の対戦での配球に注目したいと思います。
     その後の点の取られ方を見ても、内野ゴロと犠飛で2点を取られており、ここでランナーを進ませていなければ無失点に抑えられていた可能性が高かったため、なんとか踏ん張らなければいけない場面でした。

     ヒーロー
     ヒーローインタビューに呼ばれたのは上本と西川でしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
     ※()内はWPAの値
     投:黒原(.067)
     打:西川(.537)

     
     というわけで投手は2死2,3塁のピンチで見事な火消し役を演じた黒原野手はやはりサヨナラ打の西川となりました。黒原はプロ初登板が非常に厳しい場面になりましたが、ここで三振を奪えたことは大きな自信になるでしょう!今後もリリーバーとしての活躍に期待です。ちなみに上本のWPAは.007でした。

     まとめ
     またしても9回に逆転し、開幕4連勝としました。相手のクローザーを打ち砕いての勝利は、「逆転のカープ」を彷彿させる内容でした!ヒーローインタビューで上本が語っていた「やっちゃろうやぁ!」の気持ちで、今後も快進撃を続けてもらいましょう!

     ※敬称略

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     試合結果
     先発の高橋昂は初回から適時打を浴びて失点するなど、5回を被安打6で5失点と役割を果たすことはできなかった。一方で打線は相手のエラーにも助けられ、6回までに5点を奪って同点に追いつく。7回以降は両チームの中継ぎが好投を見せ、延長10回も決着がつかず5-5の引き分けとなった。

     投手成績
     3.29 投手

     野手成績
     3.29 野手

     本日の収穫
        森浦、1回3奪三振無失点の好投
        二軍調整となっていた森浦が、本来の姿を取り戻しました。先頭のワカマツに初球を安打にされたものの、堂上を外低めボールゾーンのチェンジアップ、石橋を外低めチェンジアップ、石岡を内角ストレートで三者連続の空振り三振としました。打者のタイミングを外すチェンジアップに、力強さを取り戻したストレートはさすが一線級の投手といった感じでした。この調子でいけば、近いうちに一軍昇格もありそうです。

        矢野、三塁打含む猛打賞の活躍
        今年はセカンドでの出場が増えている矢野が、猛打賞の活躍を見せました。第1打席は外角ボールゾーンスライダーを流して左安、第2打席は内角低めのストレートを引っ張って右安、第3打席は内角高めに浮いてきたスライダーを捉え右中間を破る三塁打としました。打撃ではあまりアピールができていませんでしたが、今日は長打力も含めて大きなアピールとなりました。セカンドには菊池涼という不動のレギュラーがいますが、それを脅かすくらいのこれからのアピールにも期待です。

     まとめ
     先発の高橋昂が乱調だったものの、後を受けた中継ぎ陣が踏ん張りなんとか引き分けに持ち込みました。野村が中継ぎながら3イニングを投げており、前回触れた抑えに回るという件はこちらの勘違いだったかもしれません。開幕投手の経験もあるベテラン投手の投球に今後も注目です。

     
    ※敬称略

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