画像は中国新聞デジタルより
鯉戦士の2022年シーズンをデータで振り返る!本日は坂倉将吾捕手の活躍を振り返ります。
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選手詳細
坂倉 将吾(さかくら しょうご) 捕手 24歳 176cm88kg 右投左打 2016ドラフト4位
基本成績
寸評
チーム唯一の全試合出場を果たした若きスラッガー。打率やOPSは昨季を下回ったが、HRとWARはキャリアハイの数字となった。今季は主にサードとして出場していたが、来季はキャッチャーに専念し、他のポジションでは出場しない見込みだ。長年チームを支えてきた會澤から、正捕手を奪うための1年となる。
分析(用語集はこちら)
Pitch Value
坂倉の球種別得点増減数です。100球当たりの換算を行っています。
6つの球種でプラスとなりました。特にシンカーが昨季に続いて最も大きなプラスとなっており、得意としていたことが分かります。カットボールとスライダーもともに昨季に続いてプラスとなっており、スライダー系統の球種も得意としているようです。
Plate Discipline
坂倉の打撃内容に関する指標です。
スイング率は、昨季より上昇したものの、未だに平均以下となっています。あまり積極的に仕掛けていくタイプではないようです。ボールゾーンが平均以下ではあるものの昨季より上昇しており、ボール球を振らされるケースが増えていたことが分かります。
コンタクト率は、昨季よりは低下したものの未だに平均以上となっています。ストライクゾーン・ボールゾーンともに平均以上となっており、ゾーン関係なくコンタクトできるのが強みの1つと言えそうです。
ゾーン率とファーストストライク率は、ともに昨季より上昇したものの未だ平均以下となっています。一発もある打者のため、相手もやや慎重に攻めてきていたことが推測されます。
空振り率は、昨季よりは上昇したものの未だに平均以下となっています。コンタクト率の高さからも推測できたように、空振りは少なめとなっています。
Batted Ball
昨季はフライボールヒッターでしたが、今季はグラウンドボールヒッターとなっています。2019年以降のGB/FBは1.00→1.01→0.97とフライとゴロがほぼ半々で推移してきましたが、今季はゴロがやや多めとなりました。率を残せるのはもちろんのこと、長打力も魅力の選手なので、フライ率を上げて長打をさらに増やしていくことが求められます。
Hard%は昨季とほぼ変わらず、Soft%は若干の低下となりました。どちらも平均よりは良い数字となっています。捉えた強い打球が多く、打ち取られた弱い打球が少ないという理想的な形となっています。
Advanced
坂倉の打撃結果に関する指標です。
BB/Kに関する指標は全て悪化となりました。ただ、それでも平均よりは良い数字となっており、選球眼に問題はありません。リーグ4位だった昨季の数字が良すぎただけと言えるでしょう。
その他の指標も、ほとんどが悪化となりました。ただ、これも昨季の数字が良すぎたためであり、どれも平均は上回っています。wRC+は126となっており、リーグ平均選手の1.26倍得点創出能力があったと言えます。
走塁面では、SPDは平均以下となったものの、UBRはプラスとなりました。UBRはマクブルームと並んで両リーグ11位タイとなっており、クリーンアップを形成する2人はどちらも高い走塁意識を持っていたことが分かります。
Fielding
坂倉の守備に関する指標です。
キャッチャー・ファースト・サードの3ポジションに就きました。
主にサードに就きましたが、DPR以外は全てマイナスとなっており、あまり動きは良くなかったようです。ただ、昨季主にサードに就いていた林のUZRが-15.1だったことを考えると、本格的に挑戦するのが初めてのシーズンにしては充分な数字を残したと言えるでしょう。唯一プラスとなっているDPRは規定イニング到達者の中でトップとなっており、キャッチャーで鍛えた送球時のフットワークが活かされているものと思われます。
キャッチャーとファーストはイニング数は減少したものの、ほぼ全ての指標が良化となりました。来季からはキャッチャー一本での勝負となるため、大きなマイナスとなっているrSBを含め、全ての指標をプラスに転じさせることが求められます。
Win Probability
坂倉の勝利への貢献度に関する指標です。
Clutch以外は悪化となりましたが、充分な数字を残しています。得点期待値を上昇させる打撃もできており、重要な場面でも結果を残すこともできています。
Value
坂倉のチームへの貢献度に関する指標です。
昨季よりBase RunningとFieldingは良化したものの、オフェンスとディフェンスはどちらもやや悪化となりました。ただ、打席数が昨季よりも増加したことでWARはやや良化となりました。昨季より成績は落ち込んでも、全試合に出場して多くの打席に立ち続けたことが評価された形となりました。
まとめ
昨季に続いて高い攻撃力でチームを牽引したシーズンとなりました。来季はキャッチャーに専念するため、同程度の打撃成績となればWARはさらに良化することが予想されます。もちろん、同程度とは言わず、打率3割、OPS9割といった一流選手の証とも言える数字を残し、球界を代表するキャッチャーとなってもらいたいところです。
※敬称略
データ参照
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