7.2 サヨナラ
 画像は中国新聞デジタルより

 試合戦評
 4番が劇的な勝利に導き、連日のお立ち台となった。先発の森下は8回122球無失点の熱投。打線ではマクブルームが最後に最高の仕事を果たした。

 投手成績
 7.2 投手

 打撃成績
 7.2 野手

 ハイライト
 劇的な勝利となりましたが、勝負を分けたのはどの場面だったのでしょうか?重要な場面での働きを評価する指標【WPA】を基に、投打それぞれのハイライトを振り返ります!

 
※WPAについての詳細はこちら
 

 ※()内は増減したWPAの値
 =9回裏無死1塁:マクブルームvs平内(+.291)
 打のハイライトはもちろん9回、マクブルームが試合を決めた場面でした!
 先頭の菊池涼が安打で出塁し、無死1塁で迎えたこの場面。
 初球の内角高めのストレートを見送り、1ボールとしてからの2球目でした。外角高めのストレートをしっかりとコンタクトすると、打球は右中間スタンドへと吸い込まれていきました。
 今日はこの打席まで3打席無安打と菅野には全く合っていませんでしたが、素直な速球を軸とする平内には完璧にタイミングが合ったようです。外角高めのストレートという外国人が最も得意とするコースにきた球を逃しませんでした。交流戦では不調に陥っていましたが、やはり初見の対戦が続いたことも影響していたのでしょう。交流戦が終わってからは交流戦前と変わらぬ活躍を見せてくれています。今後は1,2,3番が出塁し、マクブルーム・坂倉にどれだけ得点圏で回すことができるかがカギとなってきそうです。
 

 =8回表2死満塁:森下vsウォーカー(+.147)
 投のハイライトは8回、森下が満塁のピンチを切り抜けた場面でした。
 2本の安打と四球などで2死満塁として迎えたこの場面。
  1. 内角真ん中ストレート=ファール
  2. 外角低めストレート=ボール
  3. 外角高めチェンジアップ=空振り
  4. 外角低めカットボール=ファール
 以上の配球で1ボール2ストライクとしてからの5球目でした。外角真ん中のカットボールで空振りを誘い、三振に仕留めました。
 炎天下の中気力を振り絞って投じた122球目で、一発のあるウォーカーから空振り三振を奪いました。今日はウォーカーからチェンジアップとカットボールでそれぞれ三振を奪っていましたが、絶対に失敗が許されないこの場面では、やはり一番の武器であるカットボールを選択しました。外国人が苦手とする外に逃げていくカットボールを、この状況で間違えずに投げ切ったことからも、今日の森下は調子が良かったことが分かります。
 残念ながら勝ち星は付きませんでしたが、灼熱のマツダスタジアムで8回無失点は、前回の勝ち星が付いた試合よりもさらに価値のあるピッチングだったと言えるでしょう。HQSを連発していた4月のような状態に再び上げてくるのではないでしょうか。

 ヒーロー
 ヒーローインタビューに呼ばれたのはマクブルームでしたが、数字で見た時のヒーローは誰だったのでしょうか?ということでWPAを基に投打のヒーローを1人ずつ選出します。
 
※()内はWPAの値
 投:森下(.526)
 打:マクブルーム(.186)

 
 というわけで投手は8回無失点の森下、野手はやはりサヨナラ2ランのマクブルームとなりました。

 まとめ
 森下の熱投にマクブルームの試合を決める一発と、正に抑えるべき人が抑え、打つべき人が打った試合となりました。明日は九里と堀田のマッチアップとなります。堀田に対してはマクブルームが来日初HRをマークしているので、明日もマクブルームがカギとなりそうです。

 ※敬称略

 参照サイト
 

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